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2021年3月25日 (木)

緊急時の呼び戻し、出来ますか?

今は当然仕事柄ではありますが、仕事にする前の時でも、飼い犬の管理において個人的に一番重要なのは「呼び戻し」だと思っていました。
なぜなら、呼んでも戻って来ない犬の安全を確保することは絶対出来ないからです。

「リードを離さないから関係ない。」
という話ではありません。
ドッグランを利用する人もいるでしょうし、外出時車に乗せるときにリードが着いていないときもあるでしょう。

ドッグラン内で事件が起きそうなとき、大事な愛犬を守れるのは飼い主さんだけです。
確かにお互いノーリードであれば、いくら自分の犬を呼び戻しても、相手の犬が戻らなければ意味がありませんが、追いかけている方の犬がいつも加害犬になるとも限りません。

また、大きな音など、何かの異変で犬が驚いて飛び出してしまったりすることも想定する必要があるでしょう。

少なくとも、犬がまだ冷静であれば、呼び戻すことで危険の回避は可能です。

以前某ドッグラン内での交渉事件のことを書きました。
被害犬は追いかけていた大型犬の子犬だったそうです。
楽しそうに駆け回る子犬を、みんな幸せそうに見ていたかも知れませんが、その子犬の行動を好ましくないとストレスを感じていた犬がいたことに気づけば、双方の犬を早めに呼び戻して事故を回避出来たかもしれません。

犬との生活は日々飼い主の勉強です。
もちろん、犬にもいろいろ教えていかなければいけませんが、犬の声に耳を傾けることも大事。

まだまだあどけない子犬の頃から、徹底して呼び戻し練習を繰り返し、思春期に入っても気を抜くことなく信頼関係を築いていくことで、呼ばれて戻る確率は非常に高くなるはずです。

日常生活の中で学ぶ部分は沢山あります。

訓練競技に出ている犬だけがちゃんと戻れるわけではありません。
普段から良い関係であると同時に、「呼ばれたら戻る」ことを習慣にしておくことで、話も通じやすくなりますし、安全も確保できるでしょう。

犬種の違いも関係ありません。

「もう遅い」と思わず、楽しいドッグランライフのためにも、頑張ってみましょう。
ドッグランは、言うことを聞かない犬を放していい場所ではないのですから。

昨年お預かりしていたNさんの呼び戻し練習。
戻ると楽しいことがあると教えてあげることから始めました。
食が細かったので、トリーツ(オヤツ)は時にあまりご褒美にならないこともあったので、撫であげたり、また遊んできていいよと言ってあげることがご褒美になったこともあります。

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初めはディストラクションの少ない場所で。

少しずつ分かってきたら、ディストラクション(他の犬)がある場所で。


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