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2021年3月 7日 (日)

ドッグトレーニング:寝るならハウスの方がいいんじゃない?

パピーレッスンにお伺いするときは、ほぼハウス(サークルやクレート)が用意されているご家庭ばかりですが、なかなか上手に活用できずに困っていらっしゃる場合がほとんどです。

つまり、ハウスに入れると吠える。
だからついつい出してしまう。
するとなかなか入ってくれなくなる。
という感じです。

吠えなくてもいい状況を作るために、ハウストレーニングは初めから徹底してお願いしていますが、犬たちも、ハウスが心地いい場所だと理解出来れば、自分から勝手に入ってくれるようになります。

我が家の見習いでさえも、眠くなったらハウスに入ることを小さいうちに覚えました。

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勝手に入っているので、ドアが開いていても出てきません。

今日プライベートレッスンでお伺いしたMさんも、話が始まるとさっさとハウスに入って寝てしまいます。
たまたまその時間はお昼寝の時間ということもありますが、以前は、私が伺っている間は大興奮で、ハウスに自分から入ることはありませんでした。

もちろん、ハウストレーニングはしているので、「ハウス」と言えば、飛び込んでくれますが、ドアが開いていればすぐに出てきていました。

今日のMさんの様子を見て、飼い主さんから、いつもハウスのドアを開けておいてもいいかというご質問がありました。
今日のように、眠くなったら自分でハウスに入ってくれるのはとてもいいことですし、ついつい自由にさせてあげたい気持ちになるのはよくわかります。
しかし、現状Mさんは、ちょっと目を離すと小さいお子さんのおもちゃやビニールなど、口にしてほしくない物をかじっていたり、まだまだ悪戯盛りです。

悪戯の楽しさを学習していけば、いつ危険なものを口にしないとも限りません。
一番怖いのは、吐けず、排泄できずで、開腹手術になることです。

もう少し頑張れば、恐らくMさんの悪戯は減ってきます。
小さいころにやっていない悪戯は大人になって急に始めることはあまりありません。
悪戯するより、人間と遊ぶことが楽しいと学習していけば、成長と共に悪戯は減ってきます。
愛犬の安全を確保するためには、人間のちょっとした我慢も必要です。

そもそも、おうちの中に、悪戯の種が全くなければハウスのドアを開けておくことは問題ありません。
もちろん、「ハウス」と言われて素直に入れるくらいトレーニングが出来ていることが前提です。
来客時や、人間の食事時などに、ハウスを活用して問題行動を予防出来ればいいのです。

日常生活上、飼い主さんと一緒にソファに座ってテレビを観ていようが、窓から外を眺めていようが、犬が家の中で自由にしていることは全く問題ありません。

要はハウスに嫌がらずに入っていることが出来ればいいのです。

※テリトリーの意識が広がってしまい、別の問題行動が出てくる場合はその状況によって行動に制限をかけることはあります。

先日あったちょっと大きめの地震のとき、別の小型犬のクライアントさんから、何をどうしようかと慌ててしまったとき、とりあえず愛犬をハウスに入れて、自分の傍に置いておくことが出来たのが一番良かったとおっしゃっていました。
愛犬が走り回ったりすれば、当然そちらの方に気が行き、避難が遅れることもあります。
抱っこしていれば、手がふさがってしまいます。
ハウストレーニングは、愛犬の問題行動を防止できますし、安全を確保することもできます。
そして何より、安心して寝る場所として確保したいところです。

我がアシスタントは、ソファで寝ているとき私が隣に座ればやはり気になりますし、立ち上がればその都度目が覚めるので、自分からハウスに行ってしまいます。

犬も一人になりたいときがあります。
その場所としてハウスを選んでもらうと安心できますね。

ハウスに馴れれば、レッスン中もハウスの中でのんびり寝ていることもできます。
開いていてもOKが出なければ待っていられます。

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ハウストレーニングは、全然かわいそうではありません。
ゲーム感覚で始めてみませんか?

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