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2021年3月

2021年3月31日 (水)

ドッグダンスの基礎はオビディエンス(服従訓練)

昨日のプライベートレッスンは、若い女の子の日常マナーに加えて、ドッグダンスの基礎であるヒールポジションの強化練習でした。

Lさんは、早くからプラットフォームを使いながらヒールポジションを学んできたので、日常生活の中でも、そばに来て欲しい時「ヒール」と声掛けをすると、すぐに左の脚側に来るようになったそうです。
素晴らしいですね。

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フラフラして欲しくない場合や、危険を回避したいときなど、「ヒール」と言うだけで、そばに来てくれるのはとても安心できます。

しかし、ドッグダンスの基礎と言う部分での「ヒール」になると、その先に「ヒールの維持」という課題が出てきます。

つまり、ハンドラーが動いたときにヒールを維持する必要があるということも教えていかなければいけません。

そこで、練習ではプラットフォームから一歩踏み出すという練習もするのですが、馴れないLさん、どうしても最初の一歩でプラットフォームから足を下ろすなければいけないので足元を見てしまいます。

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ある意味プラットフォームへの意識が強くてとてもいいのですが、プラットフォームから脚を踏み出すときに足元を見てしまうと、そのまま地面を見る癖がついてしまったり、ついついハンドラーへの意識が低くなってしまい、ハンドラーのキューを聞き逃してしまうという可能性もあります。

できれば、終始そうである必要はありませんが、大事なところではちゃんとハンドラーの声が耳に届く環境づくりが必要です。

最初の一歩が上手に出られるように、プラットフォームを一度はずして練習してみました。

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足元がフラットなので、気にしなくなり、顔があがるようになりました。

習慣になるまでにはまだまだ時間がかかりますが、日々少しずつ繰り返すことで、行動は確実に強化されていくので、あきらめないで続けてみましょう。

「ヒール(脚側)」の意味が伝わると、ハンドラーがどこに向かおうと、ポジションを変えないでついてこられるようになりますよ。

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2021年3月30日 (火)

9月のwoofの宿泊予約は明日10時からです。

🍀9月のイベント案内🍀

9月17日:ドッグダンス練習会
9月18日:ドッグダンスリハーサルショウ
9月19日:WCRL規定ラリーオビディエンストライアル
イベントの詳細は改めてご案内させていただきます。

※woofの宿泊予約は明日10:00からです。

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お散歩中の匂い嗅ぎについて。

先日から若いビーグルの女の子を見させていただいています。

お話では、匂い嗅ぎがひどくて、右に行ったり左に行ったりと、まっすぐ歩けないといったようなことを伺いました。
いくらセントハウンドとは言え、車通りのある公道を歩いているとき、落ち着いて歩けないのはちょっと危険です。
そこで、ハンドラーを気にして歩いてもらうよう練習したところ、一般道路においては問題なく歩けるようになりました。

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時々、道端の匂いや落ち葉が気になることもありますが、早めに声をかけてあげると、すぐ切り替えて戻って来られます。

強化頻度をあげることで、いい習慣が身についてきたという感じです。
もちろん、ここで手を抜いてしまうと、また元の歩き方に戻ってしまう可能性があるので、しばらく練習は続けてもらいます。

飼い主さんは近所の草原で、ロングリードを着けてPさんを走らせてあげたいというご意向なのですが、肝心のPさんは、匂いばかりが気になって、危険な茂みにも顔を突っ込んでしまうということでしたので、今回は草地での様子も見せていただきました。

確かに地面は気になっていますし、風に乗ってくる様々な匂い(浮遊臭)も気になっています。
草も気になります。

そこで、まずはいつもの方法で遊んでいただくことにしましたが、先日の豪雨で、あちらこちらに水たまりが出来て、いろいろな匂いが漂っていることもあり、いつもは取に行ってくれるおもちゃにも全く興味を示しません。

そこで、おもちゃの中にトリーツを入れて、「これならど~ぉ?」と投げてみたところ、楽しそうに取りに行ってくれました。
周囲の刺激が強ければ、いつもの楽しいおもちゃの価値が下がってしまうこともあるので、そんなときはおもちゃの価値をあげることを考えないといけません。

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やって欲しくないことや、アクセスして欲しくない場所にPさんが行こうとすると、ついつい「ダメ」と言ったネガティブな言葉でPさんを呼び戻そうとされていた飼主さんですが、今日は何も言わずにリードを止める練習をしていただきました。

気になる物に気持ちが引っ張られていることを「ダメ」と言われて、すぐ切り替えられるとは限りません。
何がダメなのかわかりづらいということもあります。
名前を呼んですぐ戻れる犬なら問題ありませんが、まだそこまで呼び戻しが完璧でなければ、呼んでも来ないことが習慣になってしまいます。


そのあと、ロングリードを着けたまま飼い主さんに自由に歩いてもらうことにしました。

いつもはPさんが行きたい方向に無理にひっぱり、行かせまいとする飼主さんとの攻防が続くそうですが、飼い主さんが動くことで、Pさんも飼主さんに付いて歩きながら匂い取り。
ちょっと気になるものを見つけても、飼い主さんが行ってしまうので、適当なところでその場から離れることが出来るPさん。

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何度か繰り返しているうちに、飼い主さんへの意識が少し出てきたので、足を止めてしまったときには、執着が強くなる前に呼び戻すと、戻って来られるようになりました。

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楽しそうに戻ってくれたらしっかり褒めてあげて、また自由にさせてあげます。

匂い嗅ぎが悪いのではなく、リードの反対側には常に飼い主さんがいることを意識していてくれればいいのです。

ひとしきり匂い嗅ぎが済めば、帰り道はもう匂い嗅ぎは終わっているので、アイコンタクトをとってくれるPさん。
きちんと褒めてあげます。

少しずつコミュニケーションが取れ始めたペアです。

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2021年3月29日 (月)

犬の行動をよく観察しましょう。

昨日も書きましたが、3Daysイベントの最終日、インドアドッグランの半面を借り切ってWCRL規定のラリーオビディエンストライアルをやりました。
隣のランスペースは、あいにくの雨で屋外ドッグランで遊べない犬たちがフリーを満喫するという状態でした。

WanByWan主催のラリーオビディエンストライアルは今回が8回目となりますが、初回以外はいつもインドアドッグランを半面借りて行っていますので、当然お隣では犬が走り回っている状況になることは想定内。
しかし、昨日の犬密度はとても高く、競技中の犬たちよりも、隣のランの中の犬の状況の方がとても気になってしまいました。
※競技に参加している犬たちは、ある程度ディストラクションへの免疫があります。

気になったひとつは、ドッグランとは言えインドアなので、入り口には排泄を済ませてから利用するようにと言う但し書きがあります。
ところが、中に入ってすぐに排尿してしまう犬がいました。
犬があまりに多すぎて距離が取れず、緊張してしまったのでしょう。

また、ずっと遊んでいて、気が付いたらしゃがみ込んでいる犬。
人間もそうですが、体を動かせば尿意を催すことは想定内。
ハンドラーが時間をみながら、トイレを促しに外に連れ出すという気遣いも必要でしょう。

走り回って、ガウガウ遊んでいる犬に対して吠える犬。
ストレスを感じていると思ったら、一度ランから出て落ち着かせてあげることも必要かも知れません。

極めつけは、イベント終了後、ずっとクレート待機だったアシスタントと見習いのトイレをさせに外に出て戻ってきたところ、ちょうどランのゲートを開けたすきに大型犬が隣のランから飛び出して、我が家の犬たちに向かって走って来るという状況に。

元々誰彼かまわずウェルカムなタイプではない見習いは若いオス犬ですので、後ろから追いかけられたら応戦の可能性があります。
犬が走り出たのに気づいた私は、犬たちを急かして走って貸し切りランのゲート内に滑り込み、大型犬の目の前でドアを閉めることが出来ました(走れてよかった・・。)
当然、その犬に悪気はないし、ちょっかい出しに来ただけなのでしょうが、一見さんの場合、一触即発にならないとは言えません。

犬たちと走っているとき、後ろの方で犬を呼ぶ声は聞こえていましたが、結局犬は飼い主の元にすぐに戻らなかったのでこういうことになったのでしょう。

「呼び戻し」について、いつもしつこく書いていて、いい加減読者の方々も「またか。」と思っていることでしょう。
しかし、知らない大型犬に追いかけられたら、小型犬の飼い主さんだけでなく、中型犬の飼い主さんもひどく怖い思いをするものです。
追いかけられた犬の方はさらにストレスを感じてしまいます。

生後8か月ぐらいの頃、たまたま入ったドッグランで、大型犬2頭に狩られて背中を噛まれそうになったアシスタントは、その後6年経ったときも、隣のランで同犬種の犬が走り回っているのを見て、競技課題をスルーしそうになりました。

いずれにしても、自分の犬を守ってあげられるのは飼い主さんだけ。
昨日のランの中にも、沢山ストレスをかかえてしまった犬は少なくなかったのではないでしょうか。
犬同士だからみんな友達になれるという人間側の勝手な妄想は捨てて、それぞれの犬の様子を見ながら対応してあげましょう。
そして、ちょっとでも異変を感じたら、すぐ自分の犬を呼び戻して、距離を取ることも必要です。

「呼び戻しても帰って来ない」という場合は、呼び戻しのキューが犬にとって嫌悪刺激になっている可能性があります。
例えば、「オイデ」と言われて行ってみたら、大嫌いなシャンプーや爪切りだったなんていうことが続くと、「オイデ」=「嫌なこと」とインプットされます。
それじゃ、誰だって行きたくないですよね。

もしそうなってしまったら、呼び戻しのキューを変えることをお奨めします。
ただし、一度キューを変えたら、そのキューを使っているときは、いつも犬にとって楽しいことが起きるものだとインプットされるまでは嫌なことは絶対しないこと。

犬の立場に立ってみると、意外とわかりやすいことだったりしますよ。

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※待機が終わって、いつものように走るアシスタント見習い

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2021年3月28日 (日)

3Daysイベント、無事終了しました。

3Daysイベント最終日はWCRL規定ラリーオビディエンストライアルでした。

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※見分中

今回は時節柄(凍結などの影響等)、参加ペアがあまり多くありませんでしたが、あいにくの悪天候だったこともあり、早めに終了することができました。

インドアドッグランを半面借りきって、レベル1,2,ベテラン、3の4クラス開催しましたが、雨模様のせいで、インドアドッグランがイモ洗い状態(古い?)。
しかも、中型犬、大型犬の集まりだったせいか、密集度はマックス。
当然、あちこちで喧騒が。

しかし、ハンドラーたちの経験豊富なハンドリングで、犬たちは多少気になる様子は見せたものの、非常によく集中して作業に臨んでくれました。
日ごろのコミュニケーションの賜物でしょう。

次回は6月19日(土)を予定しています。

ラリーオビディエンスは競技中にトリーツをあげられるポイントがあったり、褒める声掛けができたりと、ハンドラーにも犬にも優しい競技です。

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若い犬のトレーニングや、シニアになって刺激が少ない犬たちの脳の活性化などにもとても有効です。
一度トライしてみませんか?

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2021年3月27日 (土)

ドッグダンスリハーサルショウ無事終了しました。

本日山中湖のwoofでドッグダンスリハーサルショウ開催しました。

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半年に一度開催させていただいているドッグダンスの発表会。
今回7回目となります。

いつも最前列で素晴らしいパフォーマンスを間近に拝見させていただき、嬉しい限りです。

今回新しいルーティンに取り組んでいらっしゃる方、長く続けてきたルーティンの集大成として今期の競技会に参加を予定していらっしゃる方、様々です。

発表会は練習会を兼ねているので、当然トリーツを持って参加できますが、本番のリハーサルとしてトリーツなしで参加していただいてもかまいません。

トリーツを外すというのは意外と難しいものです。
なにしろ、練習段階では報酬として常にトリーツを使っているわけですから、急にトリーツを外そうと思っても、果たして出来るのかと心配になってしまうのは当然のこと。
つまり、犬の問題というよりハンドラー側の問題とも言えます。
急に外す必要はありませんが、少しずつ外していく練習は欠かせません。

是非犬を信じて、トリーツを外す練習もしていきましょう。

トリーツを使える課題が含まれているラリーオビディエンスにチャレンジしてみるのも、ハンドラーの精神力アップや愛犬の練習にもなるのでおすすめです。

ちなみに明日はラリーオビディエンストライアル、3Daysイベントも最終日となります。

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2021年3月26日 (金)

ドッグダンス練習会開催しました。

今日はドッグダンスのアドバイス付き練習会を開催しました。
昨年9月に続き2回目です。

それぞれのペアがルーティンのパーツの練習や、一曲通した練習を通して、うまくいかない部分や、改善したほうがいい点、上手にリード出来ていた部分などを、Homecare For Animals代表の菅沼礼子氏と三井が辛口コメント(笑)を出させていただく企画です。

それぞれのペアの目指すところは違いますが、「ドッグダンスをされるのでしたら、こうしたほうがいいんじゃないですか。」というスタンスでコメントさせていただきました。

菅沼氏と三井の着眼点は異なる部分もありますが、基本的に相反している部分はありません。
犬の精神面、身体面、トレーニング方法など、多方面からアドバイスをさせていただきました。

ドッグダンスのシーズンは来月から始まります。
今まで取り組んできたルーティンの精度をアップされたり、新しいルーティンに取り組まれたりと、今回も沢山のドッグダンスファンシャーの真摯な取り組みを拝見させていただきました。

犬との協働作業のポイントは、

1.犬にわかりやすく伝える。
2.繰り返すことで精度をあげる。
3.自信をつけさせる。

どれが欠けてもうまくいきません。

細かく、忍耐強く、そして楽しく(犬にとっても)。

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思いのほか暖かかった山中湖です。

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2021年3月25日 (木)

緊急時の呼び戻し、出来ますか?

今は当然仕事柄ではありますが、仕事にする前の時でも、飼い犬の管理において個人的に一番重要なのは「呼び戻し」だと思っていました。
なぜなら、呼んでも戻って来ない犬の安全を確保することは絶対出来ないからです。

「リードを離さないから関係ない。」
という話ではありません。
ドッグランを利用する人もいるでしょうし、外出時車に乗せるときにリードが着いていないときもあるでしょう。

ドッグラン内で事件が起きそうなとき、大事な愛犬を守れるのは飼い主さんだけです。
確かにお互いノーリードであれば、いくら自分の犬を呼び戻しても、相手の犬が戻らなければ意味がありませんが、追いかけている方の犬がいつも加害犬になるとも限りません。

また、大きな音など、何かの異変で犬が驚いて飛び出してしまったりすることも想定する必要があるでしょう。

少なくとも、犬がまだ冷静であれば、呼び戻すことで危険の回避は可能です。

以前某ドッグラン内での交渉事件のことを書きました。
被害犬は追いかけていた大型犬の子犬だったそうです。
楽しそうに駆け回る子犬を、みんな幸せそうに見ていたかも知れませんが、その子犬の行動を好ましくないとストレスを感じていた犬がいたことに気づけば、双方の犬を早めに呼び戻して事故を回避出来たかもしれません。

犬との生活は日々飼い主の勉強です。
もちろん、犬にもいろいろ教えていかなければいけませんが、犬の声に耳を傾けることも大事。

まだまだあどけない子犬の頃から、徹底して呼び戻し練習を繰り返し、思春期に入っても気を抜くことなく信頼関係を築いていくことで、呼ばれて戻る確率は非常に高くなるはずです。

日常生活の中で学ぶ部分は沢山あります。

訓練競技に出ている犬だけがちゃんと戻れるわけではありません。
普段から良い関係であると同時に、「呼ばれたら戻る」ことを習慣にしておくことで、話も通じやすくなりますし、安全も確保できるでしょう。

犬種の違いも関係ありません。

「もう遅い」と思わず、楽しいドッグランライフのためにも、頑張ってみましょう。
ドッグランは、言うことを聞かない犬を放していい場所ではないのですから。

昨年お預かりしていたNさんの呼び戻し練習。
戻ると楽しいことがあると教えてあげることから始めました。
食が細かったので、トリーツ(オヤツ)は時にあまりご褒美にならないこともあったので、撫であげたり、また遊んできていいよと言ってあげることがご褒美になったこともあります。

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初めはディストラクションの少ない場所で。

少しずつ分かってきたら、ディストラクション(他の犬)がある場所で。


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2021年3月24日 (水)

愛犬とのお散歩楽しんでますか?

愛犬とのお散歩の方法は、そのペアの数だけあります。

「愛犬が楽しければいい。」という方もいらっしゃいます。
散歩中多くの刺激を得て、脳を活性化することも大事ですが、一緒にいる飼い主さんを忘れてしまうほど、他のことに気を取られてしまうのはどうでしょう。

今日は若い女の子のプライベートレッスンでした。
お伺いした時、外まで迎えにきてくれたLさん。
そのままお散歩に出ることにしました。

お花見シーズンに突入して、周囲はいつも以上に多くの人や犬が歩いていました。

実はLさん、ちょっと怖がりで、人と目があったり、よその犬に遭ったりすると、吠えたくなってしまいます。
ただ、視線をそらせることが出来れば、吠えるまで気持ちを駆り立てずにスルーすることが出来ます。

ということで、Lさんをよく観察してみました。
普通に通り過ぎていく人は気にならなくても、目があったり、いつもいないところでたむろしていたりするのを見ると、ガン見したあと吠えてしまうので、ちらっと見ただけで声をかけて、アテンションを向けてくれたらすぐ褒めてあげることにしたところ、吠えずに気持ちを切り替えられることがわかりました。

チラッと見るのは問題ないので、そのあと平常心に戻りやすくしてあげるために、他に気持ちが行っても、すぐ自分からアイコンタクトを取ってくれたらすかさず褒めてあげるようにしてみました。

この練習は、ディストラクションがなるべく少ないところでおこないます。

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こちらから名前を呼ばなくても、自分からこちらを気にしてくれたらいいことがあると教えていくと、飼い主さんへの意識をゼロにすることなく、周囲を観察する余裕が出てきます。

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お散歩は毎日のこと。
日々の繰り返しで経験値も高くなります。
ちょっと頑張ってみると、あとは話が通じやすくなりますよ。

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2021年3月23日 (火)

ドッグトレーニング:教えてなければできなくて当然

今日のプライベートレッスンはビーグルの若い女の子。
ビーグルと言えば嗅覚に優れたセントハウンド(猟犬)です。
もちろん、スヌーピーとしても有名ですが、とにかく匂いを嗅ぐことが大好きな犬種。

Pさんも同様で、どうしてもお散歩になると鼻が地面や電柱ばかりにいってしまい、飼い主さんをぐいぐい引っ張ってしまうそうです。

今日初レッスンでしたが、先日のカウンセリングのことをちょっと覚えていてくれたのか、すぐにフレンドリーに接してくれた上に、何が始まるのか、期待感満載で見上げてくれていました。

そこで、まずはディストラクションの少ないおうちの中で、並んで歩く練習から。

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誘導してあげれば、上手に付いてきてくれるので、「ヒール」というキューをのせながら練習してみました。

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最初は誘導の手が無いと一歩目が出づらかったPさんですが、次第に誘導の手が無くても、一歩目二歩目と上手についてこられるようになりました。

少し、ルールがわかってきたところで、おうちの前で練習してみることにしました。

お話では、一歩外に出たら匂い嗅ぎが大変ということでしたが、おうちの中でやったことを、リードを着けて外でも同じようにやったところ、静かな住宅街ということもあり、リードを引っ張ること無く、こちらに意識を向けながら上手に歩いてくれました。

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そこで飼い主さんとバトンタッチ。

最初はちょっと私が気になっていましたが、繰り返して練習しているうちに、飼い主さんへのアテンションも上手に取れるようになりました。

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当然一日で完璧にマスターできるものではありませんので、日々こういった練習を重ねていただくわけですが、今までやったことがなかったそうなので、Pさんもこういう歩き方もあるんだよと教わったのは初めてのこと。
この歩き方をPさんの選択肢に加えてもらうことで、お散歩の状況が少しずつ変わってくるに違いありません

どんな犬も、最初から上手に歩けるわけではありません。
周囲が気になって動けない子。
周囲が気になって、飼い主さんを忘れてしまう子。
などなど様々です。

ひとつずつ丁寧に教えてあげることがコミュニケーションの入り口ですね。

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2021年3月22日 (月)

ドッグトレーニング:「オイデ」の効果は絶大

今日のAさんのプライベートレッスンはご自宅の外で行いました。

おうちの中では冷静に人の話が聴けるようになってきたAさん。
しかし、外で同じ行動が取れるわけではありません。
そのためには、外での練習も欠かせません。

お家で出来ることを、まずご自宅周辺で行ったところ、予想通り多くの物がディストラクションになっていました。

そのひとつに、落ちている物があります。

葉っぱや木の枝など、大したものではないのですが、落ちていると口に入れたくなるAさん。
歩いていても気になって下を向きがち。
下を向くことが悪いわけではありませんが、歩いている間中地面ばかりを気にしていると、ゆっくりお散歩もできません。
気になる物を見つけてそれに突進してしまうと、大型犬の場合は特に飼い主さんが怪我をしないとも限りません。

そこで、気になる物を見つけたときの対応の仕方を練習することにしました。

犬が何かを見つけてそちらに行こうとするとき、「Leave it.」というキューを教えることがあります。
意味は、「あなたに関係ないから放っておいてね。」という意味です。
これは、物に限らず、人や犬などにも使います。
いちいちアクションを起こさないでスルーしましょうと言う意味です。

「Leave it..」はきちんと教えていかないとなかなか犬が理解できないこともあります。
しかし、「Leave it.」以前に「オイデ。」(呼び戻し)がきちんと伝えてあれば、犬が勝手に自分の興味のある方に突進しようとしても、「オイデ。」で防ぐことは可能です。

「オイデ」は、犬をフリーにしているときだけに有効なのではなく、ちょっとした困ったものにアクセスしようとしたときにも有効なので、是非徹底して教えてあげて欲しいものですね。

集中が取れると、落ち着いて一緒に歩けるAさん。

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呼べば、すぐ戻ってきてくれます。

しかし、ちょっと気になる物を見つけてしまうと、

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何かに執着してから引き戻すのは大変なので、ハンドラーもあらかじめ愛犬が気にしそうなものに気を配っておき、早めに声をかけたりしながら、アテンションを取ることで、困ったものを口に入れる確率も軽減します。

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くれぐれも、スマホを見ながらお散歩することの無いようにしましょう。

小さいころに興味を示さないで育ってくれば、大人になって急に始めることは比較的に少ないものです。
子犬の頃の少しの頑張りで、以降10数年楽しくお散歩が出来るかどうかの境目かも知れませんね。

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2021年3月21日 (日)

JKCの訓練競技会に参加してきました。

今日はあいにくの天候でしたが、埼玉で開催された訓練競技会に参加してきました。
参加犬は見習いVincent、参加課目はFCIオビディエンスのクラスIIIです。

FCIオビディエンスの競技会は昇級システムなので、下位のクラスに合格しないと次のクラスに進むことが出来ません。
昇格するためには公開試験で70パーセント以上得点しなければいけないのです。
※60パーセント以上で合格点となりますが、昇格には70パーセント以上が必要です。

見習いは、クラスI、クラスIIは比較的早く昇格できたのですが、難度があがるクラスIIIはさすがに難しく、合格するまでに、ほぼ2年ほどかかってしまいました。

しかし、その2年で、クラスIIIの課題を制覇するためには、基本がいかに重要かと言うことを、クラスIII初チャレンジの私は多くの方々に教えていただきました。

今回たまたま今までの競技の中で一番成績がよく、三席を頂きましたが、まだまだ安定しているわけではありません。
犬にきちんと理解してもらうには本当に時間がかかる作業であることを日々思い知らされています。

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技術を教えるだけではなく、犬が安心して作業にあたれるようにサポートすることもまた重要。

両輪がきちんと動くことで、犬は自信を持って指示のキューを遂行することが出来ます。

競技会に出る度に、いつも課題を突き付けてくる見習い。
まだまだ先は長そうですが、犬とのやりとりはとても楽しいものです。

愛犬と一緒に楽しめる何かをみつけてみてみませんか?
オビディエンスに限らず、様々なドッグスポーツがあって、犬種に関わらず参加できます。
愛犬の得意分野を伸ばしていくことも楽しいですよ。

今日の競技会ダイジェストは👇


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2021年3月20日 (土)

ドッグスポーツをするためには、「行動の維持」は不可欠

今日はラリーオビディエンスのグループレッスンでした。

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いつも出来ていることが、違う環境下で上手に出来ないのは当然のこと。
とは言え、いつもできているレベルがどの程度なのかを確認するのは大事。

ラリーオビディエンスは競技の途中で犬を褒めるために声をかけることができます。
通常のオビディエンス競技よりも犬への負荷が低い競技です。
しかし、犬がハンドラーに集中できていなければ、ルールがどんなに犬に優しかったとしても犬は課題をクリアすることは出来ません。

きちんと教えたことを犬がきちんとやるために、犬の集中力は不可欠です。

簡単に言えば、人の話を聞く体勢になければ、犬だけでなく、人間でも仕事をこなすのは難しいもの。

集中力は自然に身につくものではありません。
ハンドラーへの意識が薄ければ、当然他に意識が行ってしまい、ハンドラーとの協働作業は成立しません。

「オスワリ」や「フセ」など、行動としてわかっていれば、とりあえずやってくれますが、その姿勢をいつまで維持していられるのか。
それはある意味集中力が無いと出来ません。

じっとしていることとボーっとしていて動かないことは違うので、「解除されるまで、あるいは次のキューが出るまで、現在の状況を維持すること」を犬に教えていきます。

少しずつ時間を伸ばしていくことで、犬の成功体験を増やして自信を付けさせるとともに、ハンドラーへの集中力アップに繋げていきましょう。

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2021年3月19日 (金)

犬友がいないとかわいそう?

ドッグランで、犬同士が楽しそうに走り回っている姿を見ると、自分の犬にも犬友達を作ってあげなくてはいけないと思ってしまう飼い主さんが多いようです。

子犬を迎えると、早くドッグランに連れていこうとはやる気持ちを抑えるのが大変そうです。

しかし、犬も人間同様、相性の良しあしがあります。
話が通じる相手とそうでない相手もいます。

そう言ったことを無視して、愛犬によその犬と仲良くするように無理強いするのは禁物。

もちろん、子犬の頃、社会化の一環として多くの犬と出会うことはとてもいいことですが、それを無理強いすることもまた禁物です。
子犬が興味を持って、自分からよその犬に近づいて行かれればいいのですが、怖がっていたり、緊張しているのに、リードを引っ張りながらよその犬に近づければ、当然子犬にはいい経験になりません。

そんなときは、ロングリードを使って、子犬がいつでも逃げられる場所を用意することをレッスンでは取り入れています。

子犬の頃、よい経験を積んでいれば、成犬になってもよその犬に警戒心をむき出しにする確率は減ると思いますが、逆に、道端でよその犬に遭うと、挨拶したくて大興奮するという画も見かけます。
よその犬を見るたびに大興奮されては、飼い主さんも大変ですし、相手の犬が犬好きでなかった時は大迷惑です。

「ウチの犬は犬友達がいなくてかわいそう。」と残念に思う必要は全くありません。
犬には信頼すべき飼い主さんがいるだけで十分な場合もあります。

他の犬に興味が無いなら、お散歩もスムース行くでしょう。

先日クライアントさんが、こんなお話をしてくれました。
海外生活をしていたとき、カフェなどに入ると、愛犬が足元でくつろいでいたり、街中を歩けば、リードが無くてもちゃんと飼い主さんと一緒に歩いている犬たちがいたそうです。

犬大好き犬で、犬を見れば興奮してしまう犬だったら、足元で落ち着いてくつろいだり、飼い主さんとのんびりお散歩を楽しむのは難しいかもしれません。
逆に犬に対して攻撃的な場合や警戒心が強い場合も難しいです。

目指すところは、他の犬がいても平常心でいられること。
挨拶を交わしてもよし。
知らん顔もよし。

要は犬にとってストレスにならないこと。
犬友達がいなくても、愛犬が不幸せとはかぎりませんよ。

アシスタントのニコルは争いごとが嫌いなので、他の犬が攻撃的でなければ、挨拶に応じることが出来ます。
しかし、どちらかというと、犬より飼い主さんの方が気になるようで、挨拶も飼主さんにしに行きます。

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一方がもう一方の犬に執着することで、喧嘩になることもあります。

適度な距離感を持てる犬に育てたいですね。
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2021年3月18日 (木)

ドッグトレーニング:苦手を克服させてあげるには。

今日のプライベートレッスンは、デイリートレーニングとドッグダンスをお伝えしているLさん。

ドッグダンスには、ハンドラーの足の間をくぐって歩く「ウィーヴ」というムーヴがあります。
つまり、犬が人の足と足の間に入るわけですが、最近のLさん、ちょっと足の間が苦手になってしまったそうです。

「ウィーヴ」は歩いているハンドラーの足の間をスラロームしながら抜けていくわけですから、実は犬にとっては意外と難しいのです。
なぜなら、ハンドラーの足に当たらないように動かなければいけないからです。
止まっている足の間をくぐるのは問題なくても、動いている足の間を、足にぶつからないように歩かなければいけないとなると、躊躇する気持ちはわからなくはありません。

中・大型犬であれば、多少人の足に当たったり、あるいは足が当たっても、犬はさほど気にしない子が多いですが、トイプードルのLさんは小型犬。
当たれば衝撃もあるので、苦手になる気持ちもよくわかります。

そこで、今日はLさんに、Lさんが大好きなプラットフォームに乗りながら、足の間のポジションでじっとしている練習をしてもらうことにしました。

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ハンドラーは動かないで、Lさんが好きなオヤツを、Lさんが足の間(センターポジション)にいるときにあげるだけ。

まずはセンターポジションの滞在時間を少しずつ伸ばしていきます。

無理は禁物。

自分から進んでセンターポジションに入れるようになるまで少し待ってあげましょう。

苦手がある場合は、無理にハードルをあげないで、出来るレベルで褒めながら自信を付けさせてあげることが大事。

「だいじょうぶ。だいじょうぶ。」も禁物。
本人(犬)の気持ちは全然大丈夫ではないので、「だいじょうぶ。」と聞く度に緊張してしまうかもしれませんよ。

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2021年3月17日 (水)

ドッグトレーニング:所有欲を予防する

今日は若い女の子のカウンセリングにお伺いしてきました。
犬種はビーグル。
ビーグルと言えばセントハウンドというカテゴリーに入る犬種で、嗅覚を仕事に使うほど、匂いを嗅ぐ能力に優れています。

だからと言って、常に地面に鼻をこすり付けて歩く必要はないので、お散歩の改善のお手伝いをしていきます。

その他にも、少しずつ以前教えたことをリマインドしながら、Pさんの成長に合わせてトレーニングをしていくことになりました。

そのひとつに、食べ物に対する所有欲が強いと言うお話をお伺いしました。
食べられないものは「アウト」で出せるのに、食べられるものに関しては、素直に渡してもらえないそうです。

実際のトレーニングはまだ始めていませんが、今後のトレーニング方法を飼い主さんに理解していただくヒントになればと、なかなか離してくれない大好きなヒマラヤチーズを使った練習を見ていただきました。

このとき、ヒマラヤチーズは私が手に持っています。

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かじっているときに、すでに知っているキュー「アウト」と声をかけてみると、一瞬口から出してくれたので、褒めてからトリーツを横にトスします。

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すると、Pさんはトリーツを追いかけて取りに行きました。

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大好きな物を口から離しても、トリーツがもらえた上に、またヒマラヤチーズにアクセスできるとわかると、Pさんヒマラヤチーズをすぐ口から離してくれるようになりました。

こんなことを、日々さりげなく続けていくことで、大事なものを渡しても、いいことがあると学習してくれるようになります。

無理矢理取り上げるのではなく、口から離しやすい状況を作ってあげるといいでしょう。
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2021年3月16日 (火)

犬との生活:犬は人をみる

「犬は人をみる。」とよく言われます。
つまり、「犬は人によって態度を変える」ということです。
そして、どちらかというとその意味は「相手によってバカにする(言うことを聞かない)。」といったような良くない意味に使われることが多いものです。

犬は本当に人をバカにしているのでしょうか。

人間も含め、たいていの生き物は自分の都合の良いように行動しようとします。
何も教えられていないのに、いばらの道を歩く生き物はあまりいないのではないでしょうか。
つまり、自分にとって利益のあることを優先していきます。

犬の場合であれば、
「面白そうなものがあるから見に行こう。」
「美味しそうなものがあるから食べてみよう。」
「楽しそうだから咥えて引っ張ってみよう。」
などなど。

しかし、人間の場合は「人の道はこうあるべき」といったルールを親や周囲から教えられることで、時には自分を犠牲にしたり、相手のためにと思って行動するので全てが自分勝手な行動にはならないものです。

犬も同様で、「こうした方がいいよ。」「こうした方が嬉しいなぁ。」と言うことを日々教えていくので、犬のみにメリットが生まれる行動ばかりではなく、人とのコミュニケーションの中で成長していくことが出来ます。
つまり、相手によって、コミュニケーションの仕方が変われば、当然行動も変わってくることになります。

きちんと教えた犬が、相手によって態度を変える場合、その人の言っている意味が上手く伝わっていなかったり、あるいは、その人の言っていることに一貫性がなく、混乱していることが考えられます。

そこで、家族の中でも伝え方がそれぞれ変われば、「パパの言うことは聞くのに、ママの言うことは聞かない。」という現象も出てくるわけです。
理屈ではなく、犬は人間の言葉だけでなく、全ての景色を見ながら判断するからです。


さて、今日のプライベートレッスンは、いつもはパパとのお散歩レッスンですが、ママにも参加していただくことになりました。

日常的にはパパとしかお散歩には行かれないので、ママはお一人でMさんを連れてでることはほとんどありませんが、将来的に何が起こるかはわかりません。
Mさんとのお散歩がスムースに行くように、どうやったら話がうまく伝わるか練習していただくことにしました。

Mさん、引っ張りも無く、上手に歩いていますが、やはり不慣れなせいか、周囲が気になって、自分の行きたい方向にママを引っ張っていきがち。
ママも引っ張られてついて行きます。
しかし、いつもMさんの行きたい方向に行かれるとは限りませんので、時には止まって「こっちに行くよ。」と伝えてあげることも大事。

さらに、Mさん暇になるとママの靴を噛んで遊んでしまいます。
そこでママが足をどけようと動けばますます興奮して靴を脱がせてしまうそうです。
それはとても楽しいゲームですよね。

しかし、外のお散歩で靴を脱がされては先には進めません。
「かわいい。」行動ではありますが、あまりやって欲しくない行動とも言えます。

今日も途中からママの靴がターゲットに。

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そういうときは、動かないで少し待っていただくことに。

Mさんにとっては、動くものがターゲットなので、別にママの靴でなくてもいいのですが、ママの「イヤだ。」という意思表示がちゃんと伝わっていないので、繰り返してしまうようです。

動かないことを繰り返していたら、つらまなくなったMさん、噛むのをやめました。

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当然一日で納得できたかどうかはわからないので、また同じ行動が出たら、一貫して同じように対応していきます。


犬とのコミュニケーションの取り方は人それぞれではありますが、大事なのはこちらの意図がちゃんと伝わったかどうか。

相手によって態度を変えると言うより、きちんと伝わっていないことで、やって欲しくない行動を止められないのかもしれません。。
「舐められている」とか「バカにされている」と言う前に、相手にきちんと伝わるよう家族みんなが一貫した行動を取ることも大事ですね。

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2021年3月15日 (月)

ドッグトレーニング:一つできたら一つ褒める

「一つできたら一つ褒める」というのどういうことでしょうか。

例えば、「オスワリ」とお願いして、ちゃんとオスワリしてくれたら、そこでまず褒めます。
褒め方は、言葉であっても、オヤツをご褒美にあげたとしても、あるいは体を撫でてもかまいません。
その犬にとってご褒美となることをしてあげることで、「それあっているよ。」と伝えてあげることが大事なのです。

一見当たり前に見えることですが、実は意外と勘違いされている方が多いようです。

例えば、「オイデ」「オスワリ」「フセ」といった感じに、弾丸のようにお願いをしてしまったりしていませんか?

お願いをいくつかすることはかまいませんが、必ず一つずつ褒めてあげることがその行動ひとつずつを確実に強化していくことになります。

もちろん、それぞれの行動を100パーセント理解している場合はかまいません。
最後の行動が出来たところで、沢山褒めてあげればいいのです。
いわゆる「ジャックポット」ですね。

ただ、一つ一つの行動がまだ完全でない場合、次から次へ要求されてしまうと、それぞれの行動がいい加減になってしまう可能性があります。
つまり、適当になってしまったり、それぞれの行動が他の行動とリンクされて学習されてしまうこともあるからです。

さて、いつもプライベートレッスンにお伺いしているAさん。

先日ハウス(サークル)に加えてクレートを教えてあげたところ、言われなくても自分からクレートに入ってくれるほど、クレート好きになってくれました。

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興奮から落ち着く時間も大分短縮され、要求吠えも軽減されてきています。

今日はちょっと「マテ」の練習。

脚側停座が大分安定してきたので、その状態から離れる練習。

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最初は、一歩離れて戻る。
二歩離れてみる。
周りを少し歩いてみる。
など、様々な状況で少しずつ練習していきます。

最後はちょっと離れても待てるようになりました。

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ただ、まだAさんの周りをぐるっと回ることはできません。
つられて動いてしまうからです。

いろいろなことが出来るようになっていくAさんを嬉しそうに見ている飼い主様。
ついつい、「オイデ」「マテ」と続けて言ってしまうことも。
「オイデ」で来たら、そこをまず褒めてあげます。
そして落ち着いてから「マテ」をかけて離れることで、Aさんもひとつひとつの行動を確実に学習していくことができます。

いろいろいなことをどんどん学習していく犬たち。
ついついハードルをあげたくなりますが、ひとつひとつ確実に教えていく方が早道ですよ。
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2021年3月14日 (日)

犬との遊び方

昨日の記事で、子犬を静かにさせるには、思い切り遊ばせるのが一番ということを書きました。
ただ、ここで勘違いして欲しくないのが、犬との遊び方は常に同じではないということ。
子犬には子犬に適した、若い犬には若い犬にあわせ、シニアにはシニアなりの遊び方があります。

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例えば、あまり幼い犬は、骨が完璧に繋がっていないので、無理な動きをさせてしまうと、弊害が出てしまいます。
おもいきりボールを投げて取りに行かせたり、おもちゃで釣って跳びつかせたりというのはNGです。

子犬は動くものにとてもよく反応するので、ついつい、人間そのものをターゲットにしてしまいがち。
その結果、足に噛みついたり、手に甘噛みしてきたりと、子犬にとっては当然の行動が生まれます。
しかし、子犬の歯は尖っていて、そうそうターゲットにされては生傷も絶えません。

そこで、人間の体をターゲットにするのではなく、代りの物(おもちゃ)で噛みたい気持ちを満足させてあげられるように教えていくことが必要になってきます。

追いかけっこは楽しいものですが、当然足に噛みつくようになってしまいます。
人間が追いかければ、子犬は楽しそうに逃げていきますが、大人になってから戻って来ない犬にならないとも限りません。

犬の本能を少しでも満足させてあげられる代替ゲームとしては「引っ張りっこ」がおすすめです。
引っ張りっこする物は犬にとって「獲物」。
人と一緒に獲物を狩るという楽しさを味あわせてあげる「引っ張りっこ」遊びはとても有効です。

この遊びは犬のサイズとは関係ありません。
犬が咥えられるサイズの物を用意して、動かしてあげるだけです。
最初はなかなかのってこないかもしれませんが、生きているように動かしてあげると、本能に負けて追うようになります。

獲物は低めに、不規則に動かしてあげることが大事。

昔は、人間が引っ張りっこに勝たないといけないと言われていたようですが、実際そのような根拠はないので、引っ張りっこしながら、子犬に獲物を渡したり、取り返して動かしてやったり、時には投げてやったりしながら子犬の興味をそそってあげることが大事です。

遊びの中で、おもちゃを手渡すキューを教えていくといいでしょう。

ポイントは子犬が飽きないうちにやめること。
子犬が飽きて勝手に遊びから離脱してしまうことがないように、早めに切り上げると、もっと遊びたいという気持ちが残るでしょう。

昨年お預かりした小型犬のNちゃん。
最初はおもちゃに興味を持っていなかったNさんですが、自分からおもちゃを咥えて私を誘いにきてくれました。




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2021年3月13日 (土)

子犬を静かにさせるには。

今日は生後4か月になるボーダー・コリーの男の子のプライベートレッスンでした。

ハウスが理解出来、オスワリやフセをした方がいいらしいということが少し理解出来て、私の顔を見ると、座ったり伏せたりしてくれるようになりました。
もちろん、行動を100パーセント理解しているわけではありませんが、跳びつくより、座ったりフセをする頻度は確実にあがっています。

最近の問題点は、「吠える」シチュエーションが増えてきたこと。
聞けば、たまたま階下のリフォームで、工事の音が聞こえ始めたそうです。

原因のわからない音に警戒するのは当然の行動です。
5階という、比較的静かな居住空間も、ちょっとした音に対して敏感にさせてしまっている可能性があるので、日常的にテレビをつけておくなど、他の騒音で音に慣らしていくようにお願いしました。

また、飼い主さんが電話をしているときも吠えるようになったとか。
電話中は自分にアテンションが向かないことを知っているので、ある意味要求もあるのでしょう。

いずれにしても、日々成長している証です。

また、ハウスに入っているときの要求吠えも少しずつ増えてきたそうなので、ハウスに入れるときは疲れさせてからという意味で、ちゃんと遊んでいただくようにお願いしました。

しかし、実はこの「ちゃんと」とういのがわかりづらいので、私がS君と遊ばせてもらうことに。

我が家の犬たち同様に、引っ張りっこや、気持ちがそれたときのアテンションの戻し方など、色々混ぜて発散させたあとでハウスにいざない、前回お願いしたように、ちょっとカバーをかけて暗くしてあげたらすぐに寝てしまいました。
飼主さんの動きが視野に入れば、気になってしまう子もいます。

寝る子は育つし、子犬はよく寝るもの。
体を動かし、頭を使わせてあげれば、疲れて果てて寝てしまいます。

遊びを見ていただいたご感想は、「思ったよりもっと遊ばないとダメですね」ということ。
子犬のパワー、特にボーダー・コリーはちょっとやそっとじゃ無くなりません。
個体差もありますが、こちらがヘトヘトになるくらい頑張らなければいけないときもあります。

しかし、ちゃんと遊んだり、頭を使って疲れた犬はすぐに寝てしまいます。
家の中を走り回っているレベルは、まだまだ疲れていませんので、飼い主さんも体力勝負で受けてあげましょう。
要はメリハリをつけてあげること。
だらだらかまってあげるのはよくありませんし、だからと言って運動不足でハウスに入れてしまうのはストレスが溜まってしまいます。

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見習いのお相手も結構大変でしたが、時にはアシスタントが代わりに頑張ってくれたので、大分助かりました。



短い時間でも、真剣に向き合ってあげると、あとはゆっくり休んでくれます。

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2021年3月12日 (金)

犬を車に乗せるとき

今日は、たまたま某犬種snsに話題になっていた、「犬を車に乗せるときの状況」についてお話しようと思います。

我が家の犬との生活はかれこれ40年以上前のことで、その当時は「犬と一緒にお出かけ」ということもあまり一般的ではなかったように思いますが、我が家の犬は車好きだったので、お買い物に行くというと、勝手に後部座席にピョンと跳びのり、係留されることなくそのままドライブを楽しんでいました。
ちなみに犬種はラフコリーです。

その後迎えた犬も、特にクレートを使用していなかったため、ワゴン車のカーゴスペースが彼の定位置でした。
この時はシベリアン・ハスキーでした。

いずれにしても、当時は今ほど交通量も多くなく、クレートを車に乗せるという概念はありませんでした。

そしてその後も犬との生活は続き、SUV車の後部座席に3頭乗せて走っていました。

しかし、車に犬を乗せる機会が増え、荷物も増えてくるようになり、犬の場所を安全に確保すべく、車の買い替えを機に、クレートを車に乗せて移動するようになりました。

18歳で免許を取ってから、大きな事故に直面したのは二度。
一度は横から出てきたバイクに助手席側に突っ込まれました。

そしてもう一度は、国道のアンダーパスで渋滞の最後尾にいたときに、追突されました。
幸いどちらも犬は乗せていませんでしたが、もし乗せていたらと思うとヒヤッとします。

二度目の事故で追突してきた車は全損で廃車になり、買って間もなかった我が家のワゴン車はマフラーが曲がり、バンパーが車体にめり込む損害を受けました。
当然運転していた私もその後通院を余儀なくされました。

車を運転していると、犬を乗せて走っている人をよく見かけます。
大型犬が助手席にいて窓から顔を出していたり、小型犬が助手席の人に抱っこされていたり、びっくりしたのは、運転席で、運転手の膝に乗りながら、窓から顔を出している小型犬などなど、見ていて肝を冷やすような場面が多々あります。

「自分は安全運転だから。」
「そんなにスピードは出さないから。」
「街中だから。」

いろいろな言い訳が聞こえてきますが、事故は自分が加害者になるだけではないことは、最近のあおり運転や、他者からのもらい事故など、多くのニュースを耳にすれば想定できます。

以前我が家の近所の一方通行で、横道から出てきた車にぶつけられたトラックの助手席にいた男性が、シートベルトをしていなかったために窓から飛び出し、電柱に頭部を強打して亡くなったという痛ましい事故がありました。
大の大人でさえ、事故の衝撃で飛ばされてしまうのですから、犬などひとたまりもないでしょう。

愛犬の安全のためには、是非ハードクレートを利用されることをおすすめします。
トラックなど、大型車に押しつぶされることがあっても、多少なりとも被害を軽減することは可能かも知れません。

また窓が開いていれば、飛び出さないとも限りません。
知人の大型犬が、走行中外を見ていて窓から飛び出すというアクシデントもありました。

いずれにしても、運転の邪魔をされないとも限らないので、シートベルトで固定したり、クレートに入れてクレートを固定したりと、犬の安全のために工夫してみませんか。

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なんとも、乱雑な車内ですが、自宅の玄関位置の都合で、助手席からしか乗り降り出来ないため、クレートは横向きに載せています。

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2021年3月11日 (木)

基礎オビクラス:ディストラクションの中で集中を取る

今日は基礎オビクラスのグループレッスンでした。

基礎オビクラスとは、日常的に不可欠な「オスワリ」や「フセ」といった行動から、訓練競技会に出るための高度な行動の教え方を、基礎からきちんとお伝えするグループレッスンです。

今回は若い女の子と男の子、大人のオス犬の3頭が参加してくれました。

若い犬たちは、他の犬の存在だけでも大きな刺激になって、ハンドラーへの集中を保つのが難しいものですが、各々の課題に合わせて、少しずつレベルアップしていただきました。

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初めの一歩をきちんと教えてあげることで、そのあとがスムースに進んでいきます。

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オビディエンス競技は特に難度が高く、クラスIだけでなく、クラスIIIまでの課題を念頭に置いてつくり上げていくことが大事です。
犬が器用にやってしまっても、きちんと理解出来てやったのか、まぐれだったのか、ちゃんと見極めてあげることがハンドラーの仕事ですね。

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2021年3月10日 (水)

ドッグトレーニング:レベルアップハウストレーニング。

今日おプライベートレッスンは生後10か月のAさん。
サークル(ハウス)に入ることが好きになり、何かあると、言われなくても自分からハウスに入ることを選択してくれるほどのAさん。




私の訪問時も、大歓迎で押し倒される前に「ハウス」と声をかければ、一目散に走って行ってくれます。
以前よりは落ち着くまでの時間も大分早くなり、人の話も聴けるようになっています。

さて、そんなAさんですが、実はAさんのサークルの横には通常のクレートがあります。
しかし、今まではほとんど使われておらず、Aさんも入ろうとはしなかったとのこと。
ただ、今後旅行に行った先で、部屋で待っていなければいけないときなどには、クレートで待っていてもらえると飼い主さんも安心です。
だからと言って、急にクレートに入れたところで安心できるはずはありません。

そこで、サークルのハウスとは別に、クレートも居心地がいい場所とAさんに伝えることにしました。

ただ、サークルの隣に並んでいれば、当然広いサークルの方に入ろうとするので、クレートの位置を少しダイニングの近い場所に移動させてみました。
そこにいれば、ご家族の動き(キッチンにいる奥様の様子)もよく見えるので、日常的にクレートを活用する頻度も高くなります。

「ハウス」というキューはサークルの方を意味しているので、クレートには「クレート」のキューで教えてあげることにしました。

「ハウストレーニング」で自分から楽しそうにハウスに入れるAさんなので、入る場所がクレートに変わっても、同じように楽しそうに入ってくれるAさん。

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最初に「ハウス」を教えたように、今回もクレートのドアは開けたままでトレーニングしていきます。

「ハウス」と「クレート」の違いも含め、落ち着いて中にいられるように練習していきます。

「クレート」に入れるようになれば、車で移動する際もクレートが使えるようになります。
ハードクレートに馴れてくれば、移動に楽なメッシュクレートに移行することも可能です。

いろいろな意味で犬にとっていいことづくめのクレート活用。
まだの方は、今からでも始めてみませんか?


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2021年3月 9日 (火)

ドッグトレーニング:愛犬の名前の価値を落とさない。

子犬が来ると、ついつい子犬の名前を呼んだりしていませんか?
特に用事が無いのに。

〇〇ちゃん、かわいいねぇ。
〇〇ちゃん、おりこう!

高めのトーンでこんな風に言えば、愛犬は自分の名前にいい印象を持つので悪いことではないのですが、だからと言って、ひっきりなしに繰り返していると、名前が安売りされてしまい、本当に用事があるときに注意を向けてくれなくなる可能性があります。

〇〇ちゃん、オイデ♪
〇〇ちゃん、オスワリ。
〇〇ちゃん、マッテ。

このように、名前のあとに、本当にやって欲しいことを伝えることで、犬は自分が何をやるべきかを理解することが出来ますが、
「ねぇ、〇〇ちゃん。」とか、「〇〇ちゃん。」のように名前だけを連呼されると、犬はどうしていいのかわからなくなり、最終的には、名前を呼ばれても特に反応する必要がないと学習してしまうことになります。
そうなると、何かをお願いしようと思っても、こちらに注意を向けてくれなければ伝わりません。

名前に好印象を持ってもらうことは最も重要なことですが、名前の価値が下がってしまうのは残念な話。
名前が呼ばれるといいことがあると教えた後は、名前と一緒に、飼い主さんが何かを伝えようとしていると教えていくことが重要です。

成長と共に、多くの誘惑が子犬の行く手を阻むかもしれませんが、飼い主さんのサポートで、刺激のある場所でも、飼い主さんの言葉に耳を傾けられる犬に育つはず。

名前がBGMにならないように、わかりやすく伝えていきましょう。

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犬の真剣な問いかけにわかりやすく答えていくことが大事ですね。

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2021年3月 8日 (月)

ドッグダンス:「エイト」のトリックを教える

週末DogLifeDesignさんで行ったドッグダンスのプライベートレッスンはトリックの「エイト(八の字股くぐり)」でした。

オヤツを持って誘導すれば、足の間をくぐれるMさんですが、それだけではトリックが完成したとは言えません。

そこで、最終的には人間が前にかがむことなく、オヤツを手に持たなくても、言葉のキューだけで足の間をくぐれるようになるための練習をしました。

最初はどこから始まるかという「起点」を教えること。

つまり、犬の立ち位置によっては、どこからどうハンドラーの足の間をくぐるのか、景色が違ってしまいます。
人間も、数字の8を書くとき、書き始める位置とその先のペンの動かす方向によって、実際に描く8の字は変わります。
犬にもきちんとスタート地点を教えておいてあげると、終点もわかりやすくなるので、まずはヒールポジションから入ることを教えていきます。
この場合のヒールポジションは左脚側でも右脚側でもどちらでもかまいません。

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そして足の間をくぐるようにオヤツを手に持って誘導していきます。

最初は一回でも足の間をくぐれたらすぐ褒めてご褒美をあげますが、ご褒美を出す位置を間違えてしまうと、きれいに八の字を描いて戻って来るのが難しくなります。
つまり、くぐり抜けて、ハンドラーから離れてしまうからです。

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くぐったらすぐまた戻れる位置でご褒美を出してあげると、くぐった後すぐにハンドラーの方を向くことが出来ます。

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体の動きが慣れてきたら、「エイト」のキューを出してから誘導し、オヤツを出すタイミングをランダムにしていきます。
同時にハンドラーの姿勢も少しずつおこしていきます。

「エイト」と同じような動きの「ウィーヴ」の教え方をあげているので、参考にしてみてくださいね。


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2021年3月 7日 (日)

ドッグトレーニング:寝るならハウスの方がいいんじゃない?

パピーレッスンにお伺いするときは、ほぼハウス(サークルやクレート)が用意されているご家庭ばかりですが、なかなか上手に活用できずに困っていらっしゃる場合がほとんどです。

つまり、ハウスに入れると吠える。
だからついつい出してしまう。
するとなかなか入ってくれなくなる。
という感じです。

吠えなくてもいい状況を作るために、ハウストレーニングは初めから徹底してお願いしていますが、犬たちも、ハウスが心地いい場所だと理解出来れば、自分から勝手に入ってくれるようになります。

我が家の見習いでさえも、眠くなったらハウスに入ることを小さいうちに覚えました。

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勝手に入っているので、ドアが開いていても出てきません。

今日プライベートレッスンでお伺いしたMさんも、話が始まるとさっさとハウスに入って寝てしまいます。
たまたまその時間はお昼寝の時間ということもありますが、以前は、私が伺っている間は大興奮で、ハウスに自分から入ることはありませんでした。

もちろん、ハウストレーニングはしているので、「ハウス」と言えば、飛び込んでくれますが、ドアが開いていればすぐに出てきていました。

今日のMさんの様子を見て、飼い主さんから、いつもハウスのドアを開けておいてもいいかというご質問がありました。
今日のように、眠くなったら自分でハウスに入ってくれるのはとてもいいことですし、ついつい自由にさせてあげたい気持ちになるのはよくわかります。
しかし、現状Mさんは、ちょっと目を離すと小さいお子さんのおもちゃやビニールなど、口にしてほしくない物をかじっていたり、まだまだ悪戯盛りです。

悪戯の楽しさを学習していけば、いつ危険なものを口にしないとも限りません。
一番怖いのは、吐けず、排泄できずで、開腹手術になることです。

もう少し頑張れば、恐らくMさんの悪戯は減ってきます。
小さいころにやっていない悪戯は大人になって急に始めることはあまりありません。
悪戯するより、人間と遊ぶことが楽しいと学習していけば、成長と共に悪戯は減ってきます。
愛犬の安全を確保するためには、人間のちょっとした我慢も必要です。

そもそも、おうちの中に、悪戯の種が全くなければハウスのドアを開けておくことは問題ありません。
もちろん、「ハウス」と言われて素直に入れるくらいトレーニングが出来ていることが前提です。
来客時や、人間の食事時などに、ハウスを活用して問題行動を予防出来ればいいのです。

日常生活上、飼い主さんと一緒にソファに座ってテレビを観ていようが、窓から外を眺めていようが、犬が家の中で自由にしていることは全く問題ありません。

要はハウスに嫌がらずに入っていることが出来ればいいのです。

※テリトリーの意識が広がってしまい、別の問題行動が出てくる場合はその状況によって行動に制限をかけることはあります。

先日あったちょっと大きめの地震のとき、別の小型犬のクライアントさんから、何をどうしようかと慌ててしまったとき、とりあえず愛犬をハウスに入れて、自分の傍に置いておくことが出来たのが一番良かったとおっしゃっていました。
愛犬が走り回ったりすれば、当然そちらの方に気が行き、避難が遅れることもあります。
抱っこしていれば、手がふさがってしまいます。
ハウストレーニングは、愛犬の問題行動を防止できますし、安全を確保することもできます。
そして何より、安心して寝る場所として確保したいところです。

我がアシスタントは、ソファで寝ているとき私が隣に座ればやはり気になりますし、立ち上がればその都度目が覚めるので、自分からハウスに行ってしまいます。

犬も一人になりたいときがあります。
その場所としてハウスを選んでもらうと安心できますね。

ハウスに馴れれば、レッスン中もハウスの中でのんびり寝ていることもできます。
開いていてもOKが出なければ待っていられます。

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ハウストレーニングは、全然かわいそうではありません。
ゲーム感覚で始めてみませんか?

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2021年3月 6日 (土)

パピーレッスン:トレーニングプランは行動の可能性を予測することから。

今日のパピーレッスンはボーダー・コリーの男の子。

いつものように、お伺いすると大歓迎のあと、座ってくれるので、

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ご褒美。

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ボーダー・コリーと言えば、動いているものに特に反応しやすい犬種です。
パピーレッスンでは、子犬の行動を予測するだけでなく、犬種特性も頭に入れておかなければなりません。

先日からお散歩を始めたSくん。
初日から、物おじせずにどんどん進んで行くタイプ。

Sくんの住んでいる場所は、それなりに車の行き来があり、ちょっと歩けば交通量の多い国道に出ます。
早くから、さまざまな騒音に馴れていくことが欠かせません。
同時に、目の前を走るバイクや車にも過剰反応しないですむように教えていくことが大事です。

物おじしないことはいいことですが、突撃する癖がつくのは危険です。
一緒に歩くことから教えていきます。

Sくんは落ち着いてお散歩が出来ないと飼い主さんはおっしゃっていますが、Sくんの年頃で落ち着いて散歩が出来る方がびっくり。
だからと言って、Sくんに振り回されていては、体がどんどん大きくなるので大変です。
っということで、お散歩に行く前に少しおうちの中でエネルギーを発散させてから出ることに。

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今はいろいろなことに興味があり過ぎて、なかなか飼い主さんに集中できませんが、少しずつ外の刺激に馴れてくれば、飼い主さんの声が耳に届くようになります。
聞こえないうちは、無駄に連呼してもBGMになってしまうので、ここぞというところで声をかけていきます。

毎日少しずつ。ですね。

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2021年3月 5日 (金)

ドッグトレーニング:アイコンタクトが取れなくても犬はちゃんとやってくれますか?

見習いは現在FCIオビディエンス競技のクラスIIIに出ているのですが、その最終課目(10個目)に「遠隔操作(姿勢変更)」というのがあります。

ハンドラーが犬から15メートル離れた場所から犬に指示を出し、犬はその場で姿勢を変更するというものです。
「姿勢」とは「オスワリ」「フセ」「タッテ」の三姿勢です。

15メートルはさすがに遠いので、言葉のキューだけでなく、同時の視符(ハンドシグナル)を使うことが出来ます。
しかし、一番の肝は、犬が姿勢変更中場所を移動してはいけないというもの。
つまり、一犬身以上動けば得点は出来ず、少し動けばその程度によって減点されていきます。

いずれにしても、姿勢変更はハンドラーの顔が見える状況で行うので、見習いの場合、私が声を発する前に私の口の動きで先読みすることもあり少々困っています。

そんなこともあり、先日家の中で練習していて、ふと背中を向けてやってみようと思いました。

最初は?となったようですが、一度顔だけ後ろを向いてキューを出し、その後顔も背をむけたままやってみたところ、「プラットフォーム」に乗っていたこともあり、大きく動くことなく姿勢変更できました。

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しかし、この状況下だけ出来るようになっても意味が無いので、外でも、周囲にディストラクション(彼の場合は、コーンやダンベル)がある中で、少し距離をあけてやってみたところ、一生懸命キューを聴こうとしている様子が見られました。

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犬は当然耳でも聞いていますが、目で確認している部分も多いので、特にマスクをしている昨今は、ハンドラーの表情が見えづらく、反応が遅くなることもあります。
顔が見えていなくても、言葉のキューに反応出来るようにしておくといいでしょう。

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2021年3月 4日 (木)

パピートレーニング:出来ることを確実にしていく

今日のプライベートレッスンは思春期のMさん。
怖いものを少しずつ克服してくれて、お散歩もそれなりに楽しんでいるようです。

今日はMさんと二人でお散歩することにしました。
理由は、飼い主さんへの依存度とMさんが一人でも出来ることを確認したかったから。

静かな場所で、少し集中を取りながら歩く練習をしていたら、ちょうどいいタイミングで保育園児がお散歩しに来ました。

そこで、保育園児をディストラクションに、Mさんの出来ることを確認してみました。

気になる物を見ることは問題ありません。

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興奮したりする前に、声をかけて呼び戻し、褒めることを繰り返します。

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何度かやっているうちに、気になっても自分から行かなくなりました。
行く必要が無いと理解してくれたようです。
落ち着いてくれば、声をかけなくても、自分から戻って来られるようになります。
戻って来てくれたらそこはしっかり褒めてあげます。
少しずつ繰り返すことが大事ですね。

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そこで、最後はMさんがお家で出来ることをやってもらいました。
ハードルは上げ過ぎず、出来たらすぐに褒めてあげます。

後半の呼び戻しはとても楽しそうでした。

202103044

動画はこちら👇でご覧になれます。


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2021年3月 3日 (水)

トレーニング用ダンベルのご予約承ります。

コロナの影響でオビディエンス競技のダンベルが本部競技会でも自前が可となりました。
ご希望者がいらっしゃれば、海外発注いたします。

ご予約(お申込み)締め切りは3月10日といたします。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)や訓練競技会場での手渡しなどになります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用にご利用いただけます。

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/2,200円~2,700
M
:約115mm/1,700円~2,200
S:約80mm/1,200円~1,700

※ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。
Dscn6848

🍀木製ダンベル(白木)
FCI世界大会で公式に利用されているダンベルです。

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,100円~2,500
M:約105mm/1,600円~2,000
S:約84mm/1,100円~1,500

※ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。
Wood

🍀木製ダンベル(色付)
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /2,500円~3,000
M
:約105mm /2,000円~2,500
S:約84mm /1,500円~2,000

※ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。
Color

※在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

Vinが咥えているのはMサイズです。
Img_7536
【お申込み方法
WanByWanホームページの「お問合せフォーム」
②Facebookのメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

※御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。

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リアクティブドッグという犬はいません。

「リアクティブ」という言葉はドッグトレーニングではよく使われます。
辞書では「反応性が高い」と書かれています。

つまり、外的刺激に対し、興奮したり吠えたり、場合によっては攻撃するような犬のことを「リアクティブ」とひとまとめにしてしまうことがありますが、内実はそうではありません。
自ら攻撃を加えに行く「アグレッシブ」な犬と「リアクティブ」な犬はイコールではありません。

ただ、見た目はよく似て見えることがあるので、吠えている姿を見て、「アグレッシブ」だと思われてしまうこともありますが、飼い主さんがよく理解していればいいことだと思います。

では、この「リアクティブ」にはどのように対応していけばいいのでしょうか。

そもそも、「リアクティブ」な犬というのは、最初から「リアクティブ」なのでしょうか。

犬は成長の過程で、様々な面を見せてくれます。
何にでも好奇心を持って、自分から確認しにいくことが出来る「親和的」な時期と、いろいろな物が気になって、警戒心がふつふつと湧いてくる時期が見られます。

そんなときに、大丈夫だからと無理強いをすれば、犬は当然警戒心をさらに強くしてしまいます。
大事なのは警戒しなくてもいいと犬が理解できるようにサポートすることです。

方法としては子犬の社会化と同じですが、子犬の頃の社会化はその時期だけのものではなく、落ち着いた成犬となるまでは、引き続きサポートしてあげる必要があります。

もちろん個体差があるので、警戒心が強く出ない犬もいます。
ある意味ラッキーと言えるでしょう。

リアクティブにならなくていいように、ちょっとした変化を見過ごすことなく、ケアしていきたいですね。

この犬は「リアクティブ」というレッテルをつけるのではなく、犬の気持ちを切り替えていくことで、リアクティブな犬ではなくなる可能性のあることを忘れてはいけませんね。

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※こちらの見習い、若いころは犬を見かけると吠えてました。
最初は、「遊ぼう!」と興奮して吠えていましたが、どの子とも遊べるわけではないとわかって、吠えは収まりました。
ある時期からは「こっちに来るなよ。」の警戒吠え。他の犬とむやみに距離を縮めないことで、吠えの頻度は減りました。
男の子の気持ちの変化、結構難しいです。

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2021年3月 2日 (火)

ドッグトレーニング:そのことばの意味、犬はきちんと理解できていますか?

今日はドッグダンスのグループレッスンでした。

今日のお題はセンターポジション。
つまり、ハンドラーの足の間に立つポジションです。

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センターポジションの理解が出来てきたところで、こんどは犬を置いて、ハンドラーだけ後ろに下がるという練習をしたのですが、最初はハンドラーの動きにつられて、犬が一緒に下がってしまいました。

当然その時ハンドラーは犬に「マテ」と声をかけています。

そのキューを聴いて動かないでいようとしつつも、ハンドラーが下がろうとするとつられて一緒に下がりそうになるので、初めは片足だけ下げて、ハンドラーの重心は大きく移動しないようにしたり、いろいろ工夫しながら進めていきました。

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さて、ここで気になったのは、犬が「マテ」の意味をどう理解しているかということです。

例えば、ごはんのとき、フードボウルを前にした犬に「マテ」と声をかけ続けていると、とりあえずごはんに跳びつかないで、「ヨシ」と言われるまで待っていられる犬は少なくないでしょう。
しかし、この「マテ」はある意味「ごはん(食べるもの)」とリンクされているからこそできるという場合もあります。

大好きなごはん(食べ物)を目の前に、じっとしていなければごはんがもらえないことを学習した犬は一生懸命動かないようにしています。

ところが、目の前に何もない場合「マテ」と言われて果たして待てるのか。
あるいは、日常会話の中で、「ごみを捨ててくるから待っててね。」といった使い方をしていると、果たして「マテ」の意味は「微動だにしない」ことなのか、「一人で待たされることなのか」といった混乱が無いとも限りません。

「マテ」と「マッテ」は違うから混乱はない。と考える人もいるでしょう。
犬はある程度、そのキューが出される全体の状況によって判断できるからです。

単に「マテ」がちゃんと理解できていないからつられたのか、混乱していて動いているのか。
それは、犬のみぞ知る。

ちゃんと「マテ」が出来るようになるまで、様々な状況で繰り返しの練習を行うことで、犬が「マテ」は「動かないこと」と理解していくことは可能です。
「わかっているはずなのに。」と思う前に、ごはんのときだけ使っているのではないか。
あるいは、異なる意味で使っていないかを自問自答したあと、丁寧に「マテ」の意味を伝えていけばいいのです。

オビディエンス競技では「マテ」が沢山出てきます。
「タッテマテ」「オスワリしてマテ。」「フセしてマテ。」
これらをいちいち長い言葉で言うことはありません。
どちらかというと、それぞれの姿勢の言葉をキューとして使います。

例えば、歩いているとき、犬だけ止まらせてハンドラーだけが歩き続けるときは「タッテ」。
同様に、オスワリをさせるときは「オスワリ」のように、「マテ」を付けずに指示します。
犬はその行動を取ると自然に止まらざるを得ないので、「解除」あるいは「次の指示」が出るまで、その姿勢を維持すればいいのだと理解していきます。

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たかが「マテ」ですが、実は奥が深い「マテ」
愛犬にはどんな風に伝わっているのでしょうか。

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2021年3月 1日 (月)

ドッグトレーニング:思春期の犬

「子犬の頃はあんなに楽しそうに追いかけて来てくれたのに、気が付いたら呼んでも来ない犬になっていた。」

なんてことはありませんか?

これは、子犬の頃からきちんと呼び戻しの練習をしてきた犬の場合の話です。
小さいころは、楽しそうに飼い主のあとを追いかけて来ていた犬が、その後何も教えなければ、当然呼んでも来る犬にはなりませんが、ちゃんと練習していたにも関わらず、ある時期からだんだんすぐに来なくなるというお話です。

今日のプライベートレッスンは、生後10か月の女の子。
お伺いすると、いつも満面の笑みで迎えてくれます。

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跳びつきたくなる気持ちをぐっと抑えて、今日はオスワリしてくれました。

さて、このお嬢さん、元々大きな生活音が苦手で、リラックスしてお散歩できるようになるまでに時間がかかりました。
その分、おうちの中で出来ることを増やして自信をつけてもらってきました。

ようやく外で遊べるようになったり、オスワリが出来たりと、外でも出来ることが増えてきたMさんですが、加えて自己主張もするようになってきました。

ちょっと車の量が多い道に向かいそうになると、そっちには行かないとはっきり主張します。

主張が通ってしまうと、いろいろな部分でも通ると学習していきます。
出来れば、うまく折り合いをつけて、出来るだけ快く話を聞いてもらいたいものです。
そのためには、快く引き受けてくれるタイミングで声をかけていき、子犬の頃のハウストレーニングや呼び戻し同様、ある程度習慣化していくことが大事。

状況が複雑な時は敢えて声をかけません。
聞こえなかったり、聞く準備が出来ていないのに声をかけても無駄になってしまうからです。
ハードルを下げて、「出来る」を確実にしていきましょう。

犬の思春期も人間同様いろいろ複雑です。

コミュニケーションのための努力を怠ると、そこだけすっぽり抜けてしまこともあります。
もう大人になったと安心せずに、日々の努力を続けていきましょう。

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