なんで愛犬は呼んでも来ないのか?
「愛犬は呼んだらすぐに来ますか?」
とお伺いすると、おうちの中では呼ぶ機会があまり無いという風におっしゃられることがあります。
ごはんのときは、用意しているときにすでにそばに来て待っているので呼ぶ必要はないそうです。
楽しいときは、呼ばれなくても飛んでくるわけですね。
一方お散歩に行くときハーネスを着けようとして呼ぶと、なかなか来てくれないことなど、呼んでも来てくれないことはあるそうです。
お散歩への要求がハーネス装着の嫌悪感に勝てれば、おそらく呼ばれてもすぐ来てくれると思いますが、あまり好きでない場合は、呼ばれると逃げたり、仕方なくトボトボ歩いてくるという行動になるようです。
人間だって、行けば叱られるような状況だと、ついつい聞こえないふりをしてしまいますよね。
愛犬も、呼ばれて行ったら、怒られたり、嫌いなレインコートを着せられたり、爪切りされたり、シャンプーされたりと、あまり好きでない時ばかり名前を呼ばれるとついつい名前とネガティブなことがリンクされ、名前自体に好印象を持たなくなります。
つまり、子犬が呼んだらすっ飛んでくるように教えるには、まず自分の名前が呼ばれることと楽しいことがリンクされていること一番大事なことと言えるでしょう。
名前を呼ばれて自分から来るか無視するかの分かれ道はそんなところにあるようです。
家の中で呼んでこなければ、外では絶対に来てくれません。
なぜなら外には刺激(誘惑)が沢山あるので、犬はそっちが気になり、ますます戻れない状況になることは明白です。
家の中でも、呼ばれていけば楽しいことがあると刷り込むためには、名前の価値をあげることが重要なポイントになります。
名前を呼んで嫌なことをするもなるべく避けたいところですが、それだけでなく、日常的に意味なく連呼しすぎないこと。
「〇〇ちゃん、〇〇ちゃん、あっ、ダメよ、××したら。」
「〇〇ちゃん、ごはん美味しい?」
「〇〇ちゃん、〇〇ちゃん、本当にかわいいわね。」
「〇〇ちゃん、どこに行ったのかしら。」
褒めてあげることはかまいませんが、あまり名前を呼び過ぎると、犬にとってはただのBGMになってしまい、本当に大事な時に関心を持ってもらえなくなります。
名前を呼ばれたら、とりあえず来てくれる犬に育ってくれると、安全も確保できるので安心ですね。
昨日のレッスンのAさん、呼び戻し練習に楽しく参加してくれました。
👇は昨年お預かりしていたNちゃんの屋外での呼び戻しの様子です。
まずは、呼ばれていくと美味しいものがもらえるところから始めました。
※食べることに興味が無い犬にはご褒美にならないので、この方法は使いません。
ご褒美には「撫でる」「遊ぶ」「美味しいものが出る」など、いろいろなご褒美があるので、個体に合わせて使い分けていきます。
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