ドッグトレーニングはプロと飼い主さんの協働作業です。
先日とあるクライアントさんに「預託訓練」について聞かれました。
「預託訓練」は名前のとおり、訓練士あるいは訓練所に預けて愛犬をトレーニングしてもらうというもの。
預託の時期は様々ですが、基本的には一か月単位で数か月間お預かり中にトレーニングを行うというもの。
時期は生後半年前後ぐらいからが多いようです。
預託の場合、もちろん飼い主さんが会いに行くこともできますが、きちんと引継ぎが出来ていないと、おうちに戻ってきた後、学習した成果が出ないこともあるようです。
帰ってきた後も、きちんとリマインドを続けていくことが大事と言うことですね。
一般的に、毎回飼い主さんと一緒に行うレッスンの場合、次のレッスンまで飼い主さんが何もしなければ、犬は学習したことを忘れてしまう可能性があります。
もちろん、毎日や、隔日のように頻繁にレッスンが行われている場合、プロがフォローをしていきますが、週に一回や隔週に一回程度の場合は、飼い主さんの努力が欠かせません。
一週間に一度であったとしても、レッスンに伺う度に進化を見せてくれている生徒さんは、きっちり飼い主さんが復習してくださっている証拠です。
嬉しい限りです。
さて、今日のレッスンのAさん。
ご自宅に訪問した時にAさんの興奮が鎮まるまでの時間がとても速くなりました。
それでも、時に私の隙を狙って跳びつくこともあるので、レッスンの準備が出来るまでハウスに入って頂くことに。
大歓迎のさなかに「Aさん、ハウス~。」と言ったら、走って入ってくれました。
日々の練習の成果ですね。
準備が出来てから出てもらい、落ち着いたところでレッスン開始。
とても楽しそうに動いてくれるので、トレーニングと楽しいことがちゃんとリンクされている証拠です。
「ヒール」「オスワリ」「フセ」が少しずつ理解出来てきて、動きもキビキビしています。
日々の練習の成果がちゃんと出ていますね。
お嬢さんが教えたという「お手」を言ってみると、すかさず左前足をあげてくれました。
きっと頻繁にやっていらっしゃるのでしょう。
そこで、ついでに「お代わり」を教えてあげたところ、一生懸命考えながら頑張ってくれました。
「お手」と「お代わり」の弁別もちゃんとしてあげないと混乱します。
帰り際に、昨日書いたブログの記事の話になり、「跳びつき」のキューの話になった時、我が家では、「アップ」と言うと、私に跳びつくだけでなく、ソファに乗ったり、車に乗ったりする意味もあるとお話したところ、車に乗せるときいつも抱っこしているので、最近は重くなって大変ですと飼い主さんがおっしゃいました。
さすがにゴールデンレトリバーの抱っこは腰に響きそうですので、「アップ」を教えては?ということになり、帰り際に実践してみることに。
最初は多少躊躇していたAさんですが、乗りたくなるような環境設定をしたところ、自分から車に乗ったり降りたりするところまで出来るようになりました。
これで、飼い主さんも少しは楽になるかもしれませんね。
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