ドッグダンス:ヒールウォークは出来なくても、ヒールポジションは教えた方がいい。
ドッグダンスにはヒールワークトゥミュージックとフリースタイルのカテゴリーがあることは、一度ルーティンを作ったことのある人は大体ご存知だと思いますが、聞いたことないよと言われる方に簡単に説明すると、ヒールワークトゥミュージックは、「ヒールワーク」という名前が入っている通り、ハンドラーのヒールポジションでの作業が大半を占めるもので、フリースタイルはその名の通り、犬に危険が及ばない作業であれば、様々なムーヴを取り入れて、自由に創作できるものです。
そのため、フリースタイルをやっている人はヒールワークは出来なくても構わないので、ヒールポジションを教えない人がいます。
トレーナーの中でも、ヒールポジションを重視しない人もいるようですが、例えヒールワークが出来なくても、ヒールポジションの認識は犬に教えた方が、トリックの幅が広がります。
例えばウィーヴ(足の間を犬がくぐって歩く)の場合、どこから始めてどこで終わるかということを犬に伝えないと、踊っている途中で、くぐって欲しい場所に犬に来てもらうことが出来ず、ハンドラーが犬を迎えに行ったり、あるいは手で「こっちこっち」というようなサインを出さなければいけなくなってしまいます。
ウィーヴは犬が前からくぐったり、後肢からくぐったり、進行方向も様々でバリエーションがあるので、スタート位置と終点をきちんと犬に伝えてあげないと、犬は混乱してしまいます。
しかし、ヒールポジションがきちんと理解出来ていると、左脚側から右にくぐっていくのか、右脚側から左にくぐっていくのかということをポジションを犬に伝えるだけで、その場所に犬が向かってくれるので、次の指示が出しやすくなります。
今日の火曜ドッグダンス定期クラスでは、バックアラウンドとバックウィーブの練習をやって頂きました。
バックアラウンドはどこから始まってどこで終わるのか。
バックウィーブはどのポジションからスタートするのか。
きちんと伝えてあると、犬も自信を持って作業ができるので、あっという間に動きをマスターしてしまいました。
ヒールワーク(ヒールウォーク)に自信が無くても、ヒールポジションを教えてあげることで、ウィーブに限らず、ジャンプやアラウンドなど、ハンドラーとの関係性が必要なトリックが教えやすくなります。
さらに、ヒールポジションの概念がわかると、犬たちがそのポジションを維持しようと自ら動いてくれるので、余計なハンドシグナルが不要になり、ドッグダンスのパフォーマンス自体もアップします。
ヒールポジション、是非教えてあげましょう。
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