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2021年2月23日 (火)

なぜ遠吠えが始まったのか。

犬の行動は環境によって変化します。

わかりやすい例をあげてみると、リードの持ち主が変わると犬の行動は変わります。
この場合の環境はハンドラーです。
ドッグトレーニングのセッションなどで、トレーナーがリードを握った途端、犬が急にいい子になったりするのを見たことありませんか?
「まるで別犬みたい。」と言われることもあります。

トレーナーはプロなので犬への伝え方が上手いため、犬がよく反応出来ているのです。

中には体罰を与えているトレーナーもいるかもしれませんが、多くのトレーナーは罰を使わなくても上手に犬に教えることができるので、くれぐれも、叱られるから我慢しているとは思わないでくださいね。


また、家など箱物の環境が変わることで、行動が変わることもあります。
例えば、今まで住んでいた家の周りが静かで、家の中にいても外の音が聞こえなかったのに、引っ越し先は意外と騒々しく、家の中にいても外の音が響いてくるような場合、犬が警戒心から吠えるようになることがあります。
騒音に馴れてしまえば、落ち着くこともありますが、それまでは、何か音がするたびに吠えるという行動が習慣になってしまうこともあります。

多頭飼いの場合、同居犬が増えることで環境が変わり、今まで見せなかった行動を見せるようになるということもあります。

最近よく言われているのは、昨年からのコロナ禍の影響でテレワークが続いてしまい、飼い主さんと一緒にいる時間が増えて幸せだった犬たちが、テレワークが終わった後、急に分離不安になってしまったというものです。

実は我が家の見習いも、昨年まではアシスタントと一緒に留守番しているときは一切吠えなかったのに、コロナ禍で外出自粛が長かったせいか、その後少しずつ仕事で外出するようになったのと、夏場で車待機が出来ない時期が重なって留守番が増えたことで、アシスタントと一緒にいても、私の不在時に時折遠吠えをしているようです。

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※昨年夏の証拠動画から切り出した写真

犬たちはちょっとした環境の変化にも左右されます。
いつもと違う行動が出ているときは、犬だけを見るのではなく、犬をとりまく環境に変化がなかったのか確認してみると理由がわかるかもしれませんね。

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