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2021年2月24日 (水)

犬に自信をつけさせる

犬の行動が成長とともに変わることは当然のことです。
特に子犬の頃から2歳ぐらいの成犬になるまでは、人間の子供と同じように体や心が成長していくので行動も変わります。

先日、思春期の男の子の行動が少し変わってきたというブログを読みました。

男の子は女の子以上にゆっくり育ちます。
体も心も。

女の子はヒートが来ると、急に落ち着いてしまうことがありますが、男の子はなかなかそうはいきません。

思春期は人間と同じように、犬たちも不安定になりがち。
昨日まで大丈夫だったものが、急にそうではなくなったり、過剰に反応してみたりと、様々な行動の変化が見られます。

その都度驚かされることは沢山ありますが、思春期はそのうち通り過ぎるものと思って、子犬の頃と同じように、ひとつひとつ自力で乗り越えるサポートをしてあげればいいでしょう。

以前見習いが家の近所に停めてあったカバーのかかった大型バイクを見つけたときのこと。
角を曲がったらちょうど目に入り、急にフリーズし、後ずさりしながら吠えたことがありました。

人間の子供であれば、「バイクが停めてあるだけよ。」と言うことで納得できますが、犬はそうはいきません。

それを、確認させずにリードを引きながら通り過ぎてしまえば、翌日も同じ行動を取る可能性があります。
しかし、逆に、大丈夫だと言って無理やり近づければ、「怖い」と言う気持ちが先に立って、犬は考える間もなく、怖いものの前にさらされるという経験をしてしまうでしょう。


そこで、私はリードを少し緩め、彼に確認する時間を犬に与えたところ、少し腰は引けていましたが、自分で傍まで行って匂いを嗅ぎ、「なんだ、怖くないものだったよ。」と納得し、翌日からはそれを気にしなくなりました。

このような状況は、子犬の初めての散歩においてもよく見られるところです。
「大丈夫、大丈夫」と言って、腰の引けている子犬を無理やりリードで引っ張って近づけるのは禁物。
特に相手がただのオブジェクトではなく、生き物であった場合は相手の動きは予測できないので、犬が怖い思いをしないとも限りません。

相手が犬の場合は、相手の飼い主さんに確認する必要があるでしょう。
犬の安全が確保できている場合は、時間を取って、犬に自分で確認させることが、犬に自信を持たせることにもなるので、出来るだけサポートしてあげるといいでしょう。

子犬も、思春期の犬も、成長途上にあることは同じです。
日々の変化を見過ごさないことが大事ですね。

202102241
※生後1歳ごろの見習い。
今まで誰にでもフレンドリーに寄って行っていた見習いが、少しずつ初対面の人は警戒するようになり、自分から車に戻ることが多くなりました。

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