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2021年1月30日 (土)

犬の身体能力を過信しない

犬たちが走る姿やジャンプしている様子を見ると、動物の本能やその身体能力に驚かされる人は少なくないでしょう。
特にドッグスポーツをやっている人達は彼らの素晴らしい動きに魅了されているからこそ、ドッグスポーツを極めたい気持ちが強いことでしょう。

私もかつては、動物は素晴らしい身体能力を持っていて、それは人間とは比べ物にならない上に、その身体能力のおかげで、あらゆる危険も回避できるものと思っていました。
しかし、実際犬と暮らし始め、ドッグスポーツを楽しみ、闘病生活、老犬介護など、多くのことを経験していく中で、犬たちも目測を誤ることもあれば、老いていけば、人間同様今まで出来ていたことが出来なくなってくるなど、いろいろな経験をさせてもらいました。

しかし、若い犬の身体能力はまるで尽きることの無いエネルギーを感じるほパワーがあり、ついつい過信してしまいがちです。
かつて様々なドッグスポーツにいそしんでいた人たちは、犬たちとの暮らしが長くなるにつれて、若いからと言って、無理をさせてはいけないことに気づき、最近は犬の健康を考えケアの方法も沢山知られるようになっています。

体調が悪くなってからではなく、日常的にケアをしていくことで、犬の健康寿命を伸ばそうというわけです。
年老いてガタが来てから、サプリや薬、施術に頼るのではなく、日常的にボディケアをしていくことが一般的になりつつあります。

身体能力が優れているからと言って、無理をさせてはいけないという風潮も広がっていて、FCIオビディエンス競技においても、犬が顔をあげてハンドラーに集中しながら歩くことをよしとしながらも、極端に首に上げてはいけない(首と背筋の角度は90度以上)ということが規定に載ったり、走って行ってタイトにコーンを周って戻るという課目も、体への負担を減らす目的で、コーンという小さいものではなく、もう少し幅のある物の周りを周ってくる課目に今年から変更になりました。

そう言った配慮は愛犬と長くドッグスポーツを楽しむためにはとても大事なことです。
なぜなら犬は使い捨てではないからです。
歳を取って使えなくなったから捨てる(処分する)という考え方は、今でも一部には存在しています。
ドッグスポーツを楽しむ人たちには恐らくいないであろうと信じたいところですが、法的に「犬は物」扱いの日本なので、そんな考えの人もいるかもしれません。

いずれにしても犬も若いころからのケアで、健康寿命は伸ばせるはず。
最期まで自分の足で歩けるようなケアをしてあげたいですね。

さて、昨日バランスエクセサイズに行った見習い。
身体の使い方がピノキオチックで、ハンドラーとしてはいささか心配なところですが、基本は正しい体重のかけ方を体得してもらうこと。
スピードがある分、無理もしがちです。
かと言って、人間と違い、加減が出来ませんので、こちらでケアをしていくしかありません。
最近ヒールウォークで顔があがって集中力がついてきたところは嬉しいのですが、その分腰が下がりがちに。
当然ですね。
頭があがればお尻が下がる。
(オスワリを教える基本の基です)
頭があがっても腰が下がらない筋力も付けて行かなければ安定した姿勢は保てません。

そこで筋力アップ練習。

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急には変わらなくても、少しずつやることが大事なボディケア。

いつまでも元気で飛び回っていられると思わず、日々のケアも早めにやってあげましょう。

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