ドッグトレーニング:鉄板のキューを持つ
日常生活の中では、飼い主は普通に愛犬に対して声をかけています。
内容は、「独り言」であったり、「お願い事」であったり、「命令」であったり様々です。
「独り言」は、犬に伝わるかどうかは特に関係ありません。
「今日はいい天気だから、お散歩は公園まで歩いて行こうね。」と言っても、犬はそれに何かレスポンスを起こす必要はありません。
「お願い事」は、「掃除するから、ハウスに入っていてね。」のように、入っていなければ掃除機に噛みついたり、興奮したりして、犬も嫌な思いをする可能性がある場合は、最終的にハウスに入ってもらいます。
「命令」になってくると、散歩中に遭遇したバイクに跳びつきそうになり、「跳びついたらダメ!」といった感じでちょっと強めになります。
跳びつけば当然事故になる可能性があるため、絶対跳びつかせない必要があります。
ここで、「跳びつきそうになったけど、バイクが速くて行っちゃったから、問題なかったわ。」というのは通用しません。
バイクがこちらに曲がって来ないとも限らないからです。
なんとしても犬の行動を止める必要があるわけです。
「命令」と言うと聞こえは良くありませんが、要は絶対やって欲しいこと。
たとえば、バイクの件に関しても、犬に「おいで。」とお願いして問題なくバイクをやり過ごせれば「命令」の必要は全くありません。
そうはいかないケースで必要になるのが「命令」です。
こんな時、「オイデ」もそうですが、「フセ」や「オスワリ」なども、キューを聴いたらすぐその行動を取れるように習慣づけてあげると「鉄板のキュー」になります。
例えば、ボーダー・コリー、最近はあまり聞きませんが、以前は車の前に回り込んで事故に遭うというケースがよくありました。
ハーディング(羊追い)犬種であるボーダー・コリーは、相手の進行方向に回り込んで止める習性があるからです。
そこで、ボーダー・コリーを止めようと思ったら、DNAに打ち勝てる鉄板のキューが必要になりますが、そのひとつが「フセ」です。
ボーダー・コリーの場合、「マテ!」というより、「フセ!」と声をかけた方が動きを止めやすいのです。
鉄板のキューありますか?
鉄板になるには、根気よく繰り返し、その行動を習慣にする必要があります。
その場合、飼い主の顔が見える見えないに関わらず、どんなシチュエーションでもその行動がとれるようにする練習が欠かせません。
おうちの中であれば、「ハウス」が鉄板になっていると、トラブル防止になるでしょう。
見習いは動きが速いので、気になる物を見つけたら、早めに「フセ」をさせます。
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