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2021年1月 7日 (木)

ドッグトレーニング:トリーツを見せるタイミング

今日、とあるスレッドで、トレーニングにトリーツ(オヤツ)を使うかどうかということが話題になっていました。

犬に新しい行動を教える場合、トリーツのように、犬が好きな物を見せてルアーのように動かすことで、犬の行動を誘発することができます。
もしトリーツを使わない場合、犬を押したり引いたりしなくてはいけなくなるので、どうしても犬にストレスがかかってしまいます。
もちろん、押したり引いたりしなくても、自発的に犬が取る行動を褒めて強化していくことで、行動を教えることは可能ですが、中には時間のかかる行動もあるでしょう。

例えば、犬の鼻先にトリーツを見せて少し犬の頭の方にトリーツを動かせば、犬の顔は当然上を向き、自然にお尻が落ちて「オスワリ」の姿勢がとれるようになります。
お尻を押すより簡単です。

「この動きが『オスワリ』という行動なんだよ」と、行動と「オスワリ」のキューを関連付けて教えていく過程で、誘導のトリーツはご褒美へ移行することができます。

行動と言葉のキューがリンクされれば、トリーツは犬の目の前に見せず、犬が正しい行動を取った時に、ポケットなどから出してご褒美としてあげればこの行動は強化され、次第に毎回トリーツのご褒美が出なくても、犬は習慣としてやってくれるようになるわけです。

犬が行動をきちんと理解しているにも関わらず、いつまでも犬の目の前に「これが欲しかったら、オスワリしなさいよ。」と言うようにトリーツを見せ続けていれば、トリーツを持たないハンドラーの前で犬が何もしなくなるのは自明の理と言ってもいいでしょう。
言わば、犬をバカにしているようにも見えます。

しかし、行動が身についていない場合は、敢えて目の前に見せることも必要になります。

今日のプライベートレッスンのAさん。
行動の持続練習の合間に息抜きでおもちゃを投げたり、引っ張りっこをしたりしたのですが、上手に持ってきてくれるので、ついでに、「ちょうだい」を教えることに。

ガッツリ咥えてなかなか放せないお気に入りのおもちゃを渡してもらうためには、交換するものがあると手放しやすくなります。
それは同等のおもちゃでもいいですし、トリーツも有効です。

今回同等のおもちゃが無かったので、咥えているおもちゃを掴みながら「ちょうだい」と言ってトリーツを見せたところ、さっと口からおもちゃを放してくれました。

そこで、またおもちゃを投げて同様のことをやってみます。
おもちゃへの執着が強い時は、「ちょうだい」と言いながらトリーツを見せてしまいますが、執着が緩い時は、「ちょうだい」と言ってから手を動かしてトリーツをポケットから出すふりをしたりします。
すると、Aさんすかさず私の動きを察知しておもちゃを口から出したので、ポケットからジャックポットのように、少し多めにトリーツをあげました。

どのタイミングでトリーツを見せるのかも、トレーニングでは重要なポイントになります。

犬の学習レベルに合わせて模索してみましょう。

さてハウスにすっかり慣れたAさんは、ハウスを利用した「マテ」の練習もやってもらいます。

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ご家族がAさんの日々の成長を楽しんで下さっているので、学習も進みますね。


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