トリーツ(オヤツ)をもっと効果的に使ってみませんか?
今日は保護犬を迎えたおうちにカウンセリングに伺ってきました。
保護犬の場合、ブリーダーさんから直接迎え入れるのと異なり、迎え入れる前にどんなことがあったのかすべてを知ることは難しいものです。
保護団体さんにおける生活状況などは情報として知ることが出来ますが、それ以前のことはわかりません。
保護犬でも、人懐っこい子もいれば、警戒心が強くて、なかなか人に懐きづらい子もいます。
ようやく人に慣れてきたからと言って、誰にでも慣れるとは限りませんし、時間を要することはあたりまえなので、焦ることもありません。
保護犬に限らず、子犬は社会化の段階で、出来るだけストレスが無いレベルで多くの経験をさせて、人間社会への抵抗力を高めていくことが、今後人間と一緒に生活するうえでとても重要なサポートとなります。
慣れないことや、嫌なことをしなくてはいけないとき。
意図して嫌なことをするわけではありませんが、犬にとって、あまり好きではないこともやらなければいけないことがあります。
例えばシャンプー。
水浴びが好きな子もいれば、苦手な子もいるので、強引にやっても好きになるとは限りません。
好きにはならなくても、我慢できる程度になればいいので、少しずつ水(お湯)に馴らしていくことから始めることも大事です。
最初は足先だけにして、次回は腕まで洗ってみるなど、いろいろ試行錯誤してみるといいでしょう。
さて、本題のオヤツですが、食べることに興味が無い犬でなければ、ご褒美としてだけではなく、いろいろな場面でオヤツは効果を発揮します。
例えば、ハーネスや首輪。
保護犬の場合、散歩時に、ハーネスと首輪のダブルリードを着けるケースがあります。
万が一手からリードが一本離れても、もう一本を保険代わりに付けておくということです。
首輪は日常的に付けている家庭は少なくありませんが、ハーネスは散歩時に付けます。
首輪よりホールド感があるハーネスを嫌がる犬は少なくありません。
実は我が家の犬たちも、散歩に行く行かないに関わらず、首輪以外のものが体に付くのをあまり好ましく感じていません。
そんな時は、オヤツをあげながら付けることもあります。
オヤツはご褒美として効果的ですが、行動を促したり、気持ちをそらせるときにも使える優れものです。
また、獣医師の診察を受けるときも、特に子犬の場合は、知らない人に急に触られることに抵抗感を持っている場合は、オヤツを食べているときに触ってもらったりすることも有効です。
つまり、好ましくないと感じることを、大好きなオヤツと組み合わせることで、さほど嫌なことと認識しづらくなるわけです。
もちろん、すでに大嫌いになっていることに関しては、オヤツの効果が望めないこともあるので、嫌いにならないようにするために使うといいでしょう。
獣医師だけでなく、普段何気なく使っているハウス。
ハウストレーニングでは、ハウスの中に美味しいものを入れておくのは常道です。
ハウスに入ったらあげる。というご褒美方式は、自分から進んで入れるようになってから。
ハウスが嫌いにならないように、最初からハウスの中に美味しいものを入れて、犬が入りやすい環境を作ってあげることが大切です。
「ウチはオヤツではつりません。」というご家庭もあるでしょうが、人間もボーナスが出ると思えばやる気がアップすることもあるでしょう。
犬にも気持ちよく行動してもらった方が、のちのちスムースに事が運ぶので、是非ご検討を。
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