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2021年1月 8日 (金)

警戒心と自立心は紙一重?

一昨日子犬の自主性についてお話ししました。
つまり、自分で確認して納得することで、怖いものを減らしていこうということです。

しかし、逆に好奇心旺盛な子犬は、外に出れば多くの物に興味をひかれ、ついつい何にでも突進していってしまいます。
子犬の好奇心は個体による差異だけでなく、子犬の成長時期によっても変化してくるので、子犬の頃に、「この子はこういう子」というレッテルを貼ることは出来ません。

好奇心旺盛な子(時期)に関しては、時には危険を回避するためにハンドラーはリードを「止める」(引っ張るのではなく)ことや、「呼び戻し」を行う必要があります。
なぜなら、散歩中落ちているタバコの吸い殻や他犬の排せつ物など、口にしてほしくないものに遭遇する可能性は高いからです。

傍まで行って匂いを嗅いで、興味を示さず戻ってきてくれる子もいますが、中には一瞬のうちに口の中に入れてしまう子もいます。
その犬の行動によって、ハンドラー側の対応も必然的に変わってきます。
食糞が楽しいと思ってしまえば、散歩中も自ら探すほどの犬になってしまうこともありまし、危ないものを取り上げようと飼い主が焦ると、子犬は「これはきっといいものに違いない」と勘違いし、ますます死守するようになることもあります。
これは出来れば避けたいですよね。

経験して欲しいこととそうではないことはある程度ハンドラーがコントロールする必要がありますが、その見極めは難しいところ。

子犬の自主性を尊重することは大事ですが、どこにでも突撃していくような場合は、ハンドラーのコントロールは不可欠です。

しかし、最初はちょっと腰が引き気味で、警戒心が強かった子でも、自主性を持って行動できるようになってくると、少しずつ物おじしなくなってきます。
以前は怖いものが多くて、お散歩でもなかなか歩いてくれなかった子が、気が付けばどんどんハンドラーの先を歩くようになっていたというお話もよくお聞きします。
そうなってくると、リードを止める作業が必要になってきますね。

人間は失敗から学ぶと言いますが、犬は失敗によってネガティブなことを経験してしまうと、その後も尾を引くことがあります。
特に犬同士の関わりの中では、相手の犬がよくできた犬であれば、上手に指導してくれますが、そうでない場合は、心に大きな傷を作ってしまい、のちのちトラウマになる可能性もあります。

なんにでもフレンドリーに出来ていた子が、怖い経験をしてから急に他の犬に対して警戒心を持つようになってしまうこともあります。

子犬の状況に合わせて、子犬に任せるのか、サポートに入るのか見極めましょう。
犬は犬から学ぶことも沢山ありますが、相手が良い教え手であることが大前提です。

ちょっと引っ込み思案だから安心と思っていたら、いつの間にかどんどん向かって行く子になっていることもあります。
愛犬の成長過程、よ~く観察してあげましょう。

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子犬時代、見習いは多くの犬たちと遭遇し、経験値をあげてくれましたが、大人になってからは、相手がオスだとやはり緊張します。
女の子が相手だと、愛想よく突進していきますので、これはこれで相手のことを考えて止める必要も出てきます。
犬にも好き嫌いがあることを忘れてはいけませんね。

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