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2021年1月 6日 (水)

パピートレーニング:子犬の自主性を妨げない

先日、散歩の途中で小型犬と遭遇しました。
大分暗くなっていたのと、道が狭かった(車がすれ違えない幅)こともあり、こちらはよそ様の敷地に少し避けてやり過ごそうとしたのですが、相手の犬はとてもこちらに興味を持っている様子でした。

聞けばまだ4か月の子犬とのこと。
見習いは、2か月近くお預かりをしていたNちゃんになじめるまでに10日間もかかったほどですから、とりあえず私の傍に置き、アシスタントだけご挨拶に行かせました。
しかし、アシスタントは子犬よりも飼い主さんの方が気になって、子犬のことは全く眼中にない様子。

アシスタントがそばに寄って行ったことで、子犬の方は隠れたり、そばに寄ろうとしたり、また離れようとしたりとジタバタしています。
しかし、リードの長さが1メートルちょっとしかないので、離れたくても離れられず、ちょっと首吊り気味になっています。

そこで帰り際に、おせっかいながら、ちょっとリードの長さが調整できるように長めのものを使うといいですよとお伝えしました。
なぜなら、対象物から離れたければ離れることが出来るし、近寄りたければ自分から確認しに行くことが出来るからです。

実際、子犬に興味を示さないアシスタントの様子を見て、その子犬はこっそりアシスタントの後ろに回ってお尻の匂いをチェックすることが出来ました。

距離が取りづらい道端での犬同士のご挨拶はあまりおすすめしませんが、スペースのある場所や公園などで、双方の飼い主さんが了解している場合は、子犬のペースに合わせながら、挨拶の機会を設けることは悪いことではありません。
そんな時でも、子犬のリードがタイトになっていると、ちょっと嫌だなと思っても相手との距離が上手に取れずに、嫌な経験をしてしまうことがあります。
制御できる年上の犬をきちんとコントロールしつつ、子犬にいい経験をさせてあげるためには、少し長めのリードがおすすめです。
その場合は、急にストッパーがかかるフレキシブルリードではなく、ハンドラーが柔軟に長さを変えられる手になじみやすいロングリードが扱いやすいでしょう。

子犬は散歩中に多くのことを学んでいきます。
危険な場合はハンドラーが止めることも必要ですが、子犬が自分で確認して納得できる機会を設けて自主性を育てていくことも大事です。

「あれもダメ、これもダメ」というと学習が妨げられますし、怖がっている犬を「大丈夫、大丈夫」と無理矢理近づけるのも警戒心を強めてしまいます。

何事も、子犬をよく観察しながら子犬の距離感を把握し、サポートしてあげられるといいですね。

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見習いが3か月の頃、初めて見る人間の子供に少々腰が引けつつも、自分から確認しに近づいたときの様子です。
この時は5メートルのロングリードをつけて、いつでも呼び戻せるよう準備をしていました。

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