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2021年1月10日 (日)

ドッグトレーニング:「般化」は難しい

特定の刺激(環境下)にだけ行動が起きるのではなく、類似した刺激の中でも、同じ反応が出るようになることを「般化」と言います。

例えば、「オスワリ」という行動。
子犬の頃は、ハンドラーが犬の前に立って、人差し指を立てながら、少し前かがみになって「オスワリ」と言われたときに座る行動を取っていた犬が、ハンドラーと並んで信号待ちをしているときでも、「オスワリ」と言われて腰を下ろすことができるようになれば、般化出来たということになります。

犬のトレーニングにおいては、様々な刺激や環境の下でも行動が出るように「般化」のためのトレーニングを行います。
それによって、犬は違う行動においても、自然にある程度「般化」出来る場合もあります。

それは、トレーニングの過程で学習されていくからです。

しかし、頭の固い方はなかなか「般化」出来ない場合があります。
先日、我が家の見習いと「右脚側」の練習をしていたときのことです。
オビディエンスにおいて、通常は「左脚側(犬がハンドラーの左側にいる)」なので「右脚側」の練習をしている時点で「般化」しているはずなのですが、咥えていたおもちゃを持ったまま「右脚側」に付くようキューを出したところ、おもちゃを咥えて私の「左脚側」に入ろうとしたり、正面に座ろうとします。

「いやいや、右脚側だから。」と言うと、なんと咥えていたおもちゃを落として、自分だけ右脚側につきました。

「いやいや、おもちゃは持ってるのよ。」と言うと、今度はおもちゃを咥えて正面に座っています。

こんなやりとりを5~6回繰り返したでしょうか。
ようやく見習いはおもちゃを咥えたまま右脚側に入ることが出来ました。

当然、思いっきり褒めましたが、なんとも解せません。

ドッグダンスの練習もしているので、様々なポジションの意味も分かっているし、オビディエンスでは「持来」もやっているので、当然おもちゃも含め、いろいろな物を咥えて持ってくることも出来る見習いです。

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202101102

こんな簡単なことがスムースに出来ないのか。
改めて「般化」の難しさを思い知りました。

「般化」の学習ステージや速度は個体によっても異なります。
前の子は簡単に出来たから、次の子もと思うと大間違い。

何事も丁寧にですね。
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