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2020年12月 9日 (水)

ドッグトレーニング:先読みさせない

犬は日々の生活の中で、多くのことを予測しています。
例えば、散歩に行く、ごはんを食べる、寝る時間などなど、多くのことを予測しているので、ある意味落ち着いて日々を過ごすことが出来ています。

毎日次から次へと違うことが起これば、ある意味刺激的かもしれませんが、犬も落ち着かないでしょう。

一方で、いつも同じパターンで生活していると、違う状況に対して犬が適応しづらくなるから、散歩のコースやごはんの時間を変えた方がいいという人もいます。
これももっともな話です。
いつも同じ時間にごはんが出たり、いつも同じ時間に散歩に行けるとは限らないので、ある程度臨機応変にしておくとストレスは少なくなります。

さて、当然のことながら、様々なドッグスポーツは決まりごとがあるので、ハンドラーは愛犬と何度も同じ練習を繰り返します。
それによって、犬も動きや流れを学習し、ある程度予測することが出来るようになります。

例えば、オビディエンスクラスIの競技では、課目の中にダンベルを投げて取りに行くというものがあります。
かつて見習いがクラスIの競技出ていた時、ダンベルを投げようと振りかぶったとたんに走り出していたことがありました。

こちらの動きをよく観察し、次に何が起こるかわかっていたのと、それが楽しいことだったので、見切り発車していたと思われます。

そこで、何度もダンベルを投げたり投げなかったり、投げてもすぐに取りに行かせないなど、ある意味見習いの予測を裏切る練習を重ねました。

オビディエンスの課目はクラスがあがるごとに、更に課目の内容が複雑になるので、ある程度犬に予測をさせる必要はありますが、だからと言って勝手に動くことは許されません。
きちんとハンドラーの声を聴くことが要求されます。
まぁ、意地悪な課目とも言えるかもしれませんが、これらのことを愛犬に確実に教えて、犬に理解させることはなかなかおもしろいものです。
犬と共に成長していく過程は楽しいものです。

202012091

先日の競技会で私が呼び戻す前にすでに腰が浮いている見習い。
冷静に、人の声を聴く必要がありますね。

オビディエンスもドッグダンスも、パーツを組み合わせながら最終的な形を作っていきます。
忍耐力が試されるドッグスポーツのひとつですが、愛犬との協働作業を楽しんでください。

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