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2020年11月12日 (木)

犬は予測する

日ごろ愛犬と暮らしていると、こちらの行動を予測しているように見えることが沢山あります。

ごはんや散歩など楽しいことについては当然ですが、それほど楽しいことではないことでも、こちらから声をかけなくても、予測してその行動を取ることが沢山あります。

日常生活では、阿吽の呼吸のように通じ合ってる感が出てとてもいいのですが、トレーニングにおいては裏目に出ることもあります。

例えばよくあるのが、ごはんの前に、「オスワリ、お手、お変わり」といつも言っていると、犬は言われる前から動作を行いますが、「お変わり」の方が欲しいのに、「お手」が出てくるということもあります。
この程度でしたら大勢にはさほど影響しないかもしれませんが、これがドッグダンスのルーティンで、今までのルーティンと次のルーティンで構成を変えた場合、勝手に前の順番をやってしまうこともあり得ます。

特に見習いVincentがやっているFCIオビディエンス競技の場合、持来するダンベルの方向がその都度変わったり、コーンを周って戻ってきたときにその日に決められた姿勢で止まるといった課題があります。

持来については、左右をきちんと教えておくことで回避することが出来ますが、コーンを周ったあと決められた姿勢のキューを出して犬を止める課題では、犬が止められることを予測して勝手に止まって姿勢のキューを待つという弊害が出てしまいます。
この場合、犬がハンドラーの指示の前に勝手に止まった場合、それだけで持ち点10点から2点引かれてしまいます。

そして案の定、今回の競技会で見習い勝手に止まりました。

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止まらないで走る抜ける練習をしていたにも関わらず、止まることを優先してしまいました。

競技本番ではいろいろなことが起こります。
勝手に止まった見習いを再度招呼し止めて次の作業の指示を出す羽目になってしまいました。

いずれにしても後手後手になったのと、予想外の指示に焦ったのか、見習いはダンベルを咥えるところまではいけたものの、その先のハードルが認識できず作業を貫徹できませんでした。

頭がいいから予測するのか、頭が悪いから勝手にやるのか、何とも言い難いところですが、ハンドラーの指示をきちんと聞いてくれるパートナーでいて欲しいですね。

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