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2020年11月 1日 (日)

ドッグトレーニング:犬の準備は出来ていますか?

犬に何かを伝えようとするとき(トレーニングを行うとき)、一番気をつけなくてはいけないのは、今その犬が学べる状況にあるかどうかを見極めることです。

簡単に言うと、周りの刺激に飲まれて興奮したり、気が散っていれば、当然学習することは出来ません。
興奮とは、楽しいことだけでなく、警戒していたり、怖がっていたりなど、いわゆる平常心でない状態のことをいいます。

つまり、落ち着いて人の話が聴ける状態でなければ、集中することもできず、意欲的に作業することもできません。

そもそも、安全な場所でなければ、自分の身を守ることばかりに気を取られ、集中して作業することはまずできないでしょう。
では、安全な場所とはどういうところを言うのでしょうか。

それは、信頼すべきハンドラー(飼い主)がそばに居て、何かあればその人が守ってくれると確信できる場所です。
そのためには、まずは犬に信頼されるハンドラーになることが第一歩。
ハンドラーとの関係性が無い中で何か言われても、恐らく犬たちは何もやってくれないでしょう。

信頼関係は食べ物(トリーツ)で築くものではありません。
犬にわかりやすく伝えられるようになれば犬は信頼してくれるようになります。
こちらの意図をわかりやすく伝えるためにご褒美として食べ物を使うことは、食べることが大好きな犬にとってはとてもわかりやすいものですが、目の前のご褒美を釣り餌にするだけでは、犬は言うことはきいてくれません。

まずは、安全な場所を与え、一貫性を持った態度で犬とコミュニケーションを取ることから始めます。
それを繰り返していくと、犬はハンドラーを信頼するようになり、ハンドラーの言葉に耳を傾けてくれるようになってくるでしょう。


今日は新しい飼い主さんと暮らし始めて3か月ほど経った保護犬の若犬Kさんのプライベートレッスン。

新しい環境に馴れ、飼い主さんとのコミュニケーションも大分取れるようになってきました。
まだまだ環境刺激など気になる物は沢山ありますが、お散歩中自分から飼い主さんを気にしてくれるかの確認も兼ねて、ロングリードを使ってのルーズリーシュウォーキングにチャレンジしていただきました。

202011011

202011012

多少地面が気になったりしたものの、思った以上に飼い主さんに意識を向けて歩くことができました。

リードが緩んだ状態でも、落ち着いて散歩が出来るようになるにはまだまだ時間がかかりそうですが、日々の練習は大事ですね。
愛犬と真剣に向き合ってくださるので、これから先が楽しみです。

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