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2020年11月18日 (水)

尻尾のはなし。犬種の特性も踏まえて。

断尾されていない犬には当然尻尾があります。
そして、昔から犬の尻尾が振られているときは「機嫌がいい」とか「喜んでいる」とされ、犬の尻尾が下がっていると「怖がっている」といった大まかな判断がされてきました。

しかし、様々な研究が進むにつれて、犬の尻尾が表す犬の気持ちが細かく解明されるようになり、犬が尻尾を振っているからといって喜んでいるとは限らないということが最近日本でも広まりつつあります。
広まりつつあるとは言っても、プロがきちんと伝えていかなければ、一般の飼い主さんにはなかなか伝わらないので、時折犬同士のいさかいがあったり、人間が怪我をするといったことも起こっています。

いずれにしても、犬の尻尾の動きには犬の心の機微がよく表れているといってもいいでしょう。

さらに犬種による差異があることも知っておくといいかもしれません。

例えば、日本犬は日常的に尻尾があがっているのが普通ですが、ボーダー・コリーの尻尾があがっているときは平常心ではありません。
緊張しているときや楽しい時に尻尾があがったりします。

逆に、普通の犬の場合、尻尾が後肢の間に挟まるほど下がっていると、怖がっていることが多いのですが、ボーダー・コリーの場合は真剣に仕事をしているときだったりします。

つまり、尻尾の位置や様子だけで犬の状況を確認するのは難しい場合もあるということ。

また、体のバランスを取るためにも使われていることもあります。

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ちなみに、上の画像はアシスタントのニコルさんヒールウォーク時の様子。
ボーダー・コリーではありますが、仕事中でも楽しい時は尻尾が結構上にあがります。

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上の画像はサイドステップ時の尻尾の様子です。
バランスを取るために、ヒールの時より少し尻尾を下げながら左右に振っています。

尻尾はある意味指標にはなりますが、立ち姿の緊張度や、顔の表情なども合わせて観察するとわかりやすいでしょう。
愛犬のその時の気持ちがわかると、メンタル面のサポートもしやすくなりますね。

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