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2020年11月28日 (土)

犬と子供の関係

さて、今日は戸塚のしつけ相談でお聞きした「犬と子供の関係」についてお話しします。

テレビの動物番組や、投稿動画などでよく見られるのは、犬と子供や赤ちゃんが一緒にいるものです。
くっついてスヤスヤ寝ている様子は微笑ましいものですが、なかには子供が犬に対して嫌がることをしていても我慢している犬だったりすることがあります。

犬と子供の関係は実際難しいものです。
お子さんの年齢や、犬が先かお子さんが先かということも要因になってきます。

しかし、大人でさえ子犬を迎えてうまくいかずに悩むことがあるのに、そこにお子さんまで絡んでくればことはさらに複雑になってきてしまいます。

一生懸命子犬に関わろうと頑張って親御さんと一緒に勉強してくださるお子さんもいれば、まだまだ年端のいかない乳幼児もいます。

また個々の犬の性格も関係してきます。
おっとりしていて、多少のことでは動じないタイプもいれば、神経質で、子供の予測がつかない動きをいつも警戒しているような犬もいます。
つまり、子どもとの相性がいいタイプとそうでないタイプとも言えるでしょう。

わが家の初代ボーダーコリー、クリスはフレンドリーと言うほど人懐こいタイプではありませんでしたが、人に撫でさせたり、人の傍にいることを嫌う犬ではありませんでした。
ところが、小学生の低学年以下の子供がそばに来ると、「私に触るには100年早い。」と言っているかのようにすっと避けたり、しつこく寄ってくると小さく唸って警告を発していました。
子犬の頃、幼稚園ぐらいの子供が茂みから飛び出してきて、びっくりした上に、子供もクリスを見て驚いて大きな声で泣きながら走って行ったのを見ていたからかもしれません。
ところが、小さいころ敬遠していた子でも、小学校の高学年になると、クリスは「触ってもいいわよ。」とその子供を受け入れていました。

確かに乳幼児の動きは予測がつかないので、犬にとっては苦手な存在でもあります。
初めから子どもがいる家庭に子犬がやってきた場合でも、しつこく子犬にからめば子犬はストレスを溜めて、少し大きくなってから反撃しないとも限りません。

犬がいる家庭に子供が新たに加わった場合でも、子供がしつこくすれば犬は子供の手の届かない場所に避難していることもあります。
逆に、子犬がじゃれて「甘噛み」しても、相手がお子さんの場合は「噛まれた」というトラウマになってしまわないとも限りません。

いずれにしても、子供が小さかったり、あるいは犬がまだ幼かった場合は、必ず子供と犬だけにさせないことがポイントです。
犬は主人がいなければ自分で対処しようとします。

子供がまだ小さくて動けないうちはまだしも、あちらこちら自由に動けるようになってきたら、愛犬にはハウスやサークルなど、落ち着ける場所を提供してあげましょう。

言葉が通じる年齢であれば、生き物の大切さをきちんと教え、やっていいこととやってはいけないことを伝えていく必要もあるでしょう。

特に小型犬の場合は、小さい子どもであっても自分よりは大きいので、嫌なことをされ続ければ「噛む」という行動に出ないとも限りません。
犬にストレスを与えない環境づくりをしてあげましょう。

犬と子供という絵は微笑ましくもありますが、犬のストレスサインを見逃さないことが不可欠ですね。

アシスタントのニコルは人が好きです。
大人も子供も関係ありません。

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彼女の性格は持って生まれたものでしょう。
ブリーダーさんのところに当時小学生のお嬢さんがいたからかもしれません。

お子さんとのいい関係が出来れば、子供嫌いにならない犬に育ってくれるでしょう。

飼主さんとしても、親御さんとしても忙しいですね。

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