パピートレーニング:考える犬に育てる。
犬も子供同様教えてないことは出来ません。
そして、覚えて欲しくないことも勝手に覚えてしまうものです。
そのままにしておけば、犬は自分にとってメリットがある行動をどんどん学習していくので、飼い主としてはついつい叱りたくなってしまうこともあるでしょう。
では、そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
今日プライベートレッスンにお伺いしたMさん。
いつも大歓迎してくれるのですが、どうしても二足で立ち上がって跳びつこうとしてしまいます。
歓迎してくれるのは嬉しいのですが、跳びつきが癖になってしまうと、お散歩の途中でお子さんや高齢者に跳びついてしまわないとも限りません。
さらに跳びついている間は犬も興奮しているので飼い主の言葉が耳に届かないこともあります。
そこで、ご挨拶も含め、人と会うときは跳びつかないでいることを教えていきます。
跳びついているときに「ダメ」や「NO」といった言葉を使っても、興奮しているときは耳に入らない上に、何を叱られているかわからなければなかなか治りにくいものです。
そこで、跳びつきを自発的にやめるまで待って、その瞬間を褒めてあげるという方法で対応し続けたところ、Mさん自ら座ったり、伏せるという行動が頻発してきました。
座ったり伏せたりしたら、すかさず褒めてMさんの好きな食べ物をあげます。
ここで気をつけたいのは、「食べ物を持っているから座りなさい」と教えるのではなく、「座るといいことがあるよ。」と教えたあげること。
目の前の食べ物に釣られて行動するのではなく、どんな行動を取ったらご褒美が出るのかと犬に考えさせることがポイントです。
最初は跳びついたMさん。
何も言わないで待っていたら、自分から座ったのですぐ褒めます。
もちろん伏せてくれた時もすかさず褒めます。
ここで大事なのは、トリーツをあげるタイミングです。
ゆっくりあげようとすると犬が勝手に立ち上がってしまったり、トリーツを取ろうと跳びついてきてしまうこともあります。
伏せた瞬間にすぐ目の前にトリーツを置いてあげると、犬はフセの姿勢を維持したままトリーツを食べることで、伏せている時間も伸ばすことができます。
愛犬の好ましい行動を褒めて強化していくことで、その行動は出やすくなり、結果好ましくない行動を減らしていくことができます。
どっちが得か考えさせてあげることは、犬に考えることを教えることにもなります。
愛犬の好ましい行動を習慣にするには、愛犬の行動をよく観察して、褒めるタイミングを見過ごさないことが大事。
行動が習慣になってから、行動にキューを付けても遅くはありませんよ。
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