愛犬はお散歩好きですか?
「犬にとってお散歩は楽しいもの。」と思っていらっしゃる方は沢山いますが、実際はそうでないことがかなり多いことを最近痛感させられています。
散歩に行こうとしてリードやハーネスを手にすると、犬が固まってしまったり、逃げてしまったり。
無理にリードを着けようとすると噛まれそうになったりといろいろです。
なぜお散歩が好きではないのでしょうか。
お散歩が嫌いな犬たちの中には、単に「外が嫌い。」と言うタイプと、「外を歩くのが嫌」。というタイプの子がいます。
「外が嫌い」な子は、外に出ただけですぐ家に帰ろうとしますし、玄関を出ることさえ難しい犬もいます。
「外を歩くのが嫌」な子は、出るとすぐ抱っこをせがんだりします。
いずれにしても、自分の足で外を歩くことが苦手な犬たちで、無理に引っ張ろうとすると、場合によっては首輪やハーネスが抜けてしまいそうになることもあります。
なぜお散歩が苦手なのでしょう。
原因のひとつは、「社会化不足」です。
自分の足で歩けない時期から抱っこ散歩などで外の環境刺激に馴らしてあげないと、実際お散歩に出られる時期になって、怖いものが増えてくる時期と重なった時に、車の騒音や、建築現場の雑音などと遭遇すれば、ますます外に出るのが怖くなるのは当然のことです。
また、小さいころ社会化を行っていたとしても、その後お散歩の回数がほとんど無かったり、日常的におうちの中が静かであったりすれば、外の生活音にさらされる機会を失ってしまい、たまにしか出ない外の環境刺激に馴れるには時間がかかってしまいます。
中にはブリーダーさんの環境が人里離れた静かな場所だったために、オーナーさん宅の都会の環境との違いに適応できず、外が嫌いになってしまった犬もいました。
社会化はブリーダーさんのところにいるときから始まっているのです。
外が嫌いだからと言って、一生犬を家の中に閉じ込めておくわけにはいきません。
どうしても連れて出なければいけないことはあるわけで、たまにしかないからとその都度犬にストレスを与えてしまうよりは、ちょっと手間でも、愛犬を外に連れ出す機会を増やし、少しずつでも馴らしてあげることがその後の15年以上の犬生を楽しいものにしてあげることにつながるでしょう。
ひとりでは、なかなかその一歩が踏み出せなくても、仲間がいると行けることもあるので、今日はお預かりのNさん同伴でお散歩レッスン。
大きな音に時折立ち止まり、動かなくなることはありましたが、一緒に並んで歩く姿も確認できました。
焦らず、少しずつですね。
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