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2020年10月23日 (金)

犬はなんでいたずらするの?

ドッグトレーニングのご依頼の際、問題行動として愛犬のいたずらが上位にランキングすることはあまりありませんが、ご自宅にお伺いすると「実は・・。」と出てくることがよくあります。

洗濯かごから靴下などを持ち出して遊んでいるとか、壁や床を噛むとか、靴を噛むとか、ゴミ箱を漁るなどなど色々出てきます。

犬は何でいたずらをするのでしょう。
大きく分けると理由はふたつ。
1.
退屈しているから。
2.飼い主さんの注意を惹きたいから。


どうでしょう。
思い当たることはありませんか?

好奇心旺盛な犬たちにとって、たいくつは最大の敵。
そのためには、十分な運動や脳への刺激が欠かせません。
体や頭を使った犬はぐっすり寝てくれます。

身体的な疲労はすぐにチャージされてしまうことが多いですが、頭を使うともっと疲れてくれるものです。
満足した犬はいたずらにまで気は回らなくなります。

また、群れの生活に馴れている犬たちにとって一人でいることは結構辛いものです。
そこで、飼い主さんにかまって欲しい犬たちは、自分の気持ちをアピールするために、飼い主さんの周りを跳びまわったり、足に噛みついたりしながら自分に注意を向けようとします。

それでもうまくいかなかったとき、退屈した犬たちは自分でゲームを作り出そうとしますが、そのゲームが人間にとって都合が悪いとき、人間はそれに対してリアクションするので、犬は教えたわけでもないのに、いたずらをするとかまってくれると学習していくのです。

今日プライベートレッスンでお伺いしたLさん。
まだまだお子様のお嬢様。
私が伺うと、コロナ禍で人との接触が少ないこともあり、大歓迎してくれます。

レッスンの合間、飼い主様とお話をしていると、早速始まりました。
コルクマットの端っこをはがすゲームです。

お気に入りのおもちゃは床に落ちているので、遊ぼうと思えば十分遊べるのに、今は一人遊びの気分ではないようです。

普段飼い主さんはいたずらを見ておもちゃを投げてあげたり、「やめてね。」と声掛けをしたりされるそうです。

そこで今日はちょっと知らん顔していただくようお願いしました。
L
さんは、端っこに噛みついてピリピリはがしながらちらちらこちらを見ています。
それでも、気にせずお話をつづけていたところ、

202010231

なんと寝てしまいました。

L
さんがいたずらしようと画策しているときは、遊んで欲しい時。
それがわかっていれば、その兆しを見せたときはこちらから声をかけて遊んであげれば満足させてあげることができるのです。

知らないうちに犬のペースにのせられてしまうと、犬にとって思い通りにいかないときにストレスを感じさせてしまいます。

犬との関わりの中でもネゴシエーションは必要です。
お互いがストレスにならないよう、うまく付き合っていきたいですね。

※もともと犬がいたずらすると危険な物(ごみ箱やケーブルなど)は犬の口は手の届かないところに置いておきましょう。

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