犬同士のコミュニケーション
「犬の友達は必要か。」と聞かれると、個人的にはマストではないと思っていますが、犬が犬から学ぶ部分はとても多いので、他の犬と接することは大事だと思っています。
成犬になってしまうと、打ち解けあうまでには時間がかかってしまうのは犬も人と同じなので、道端ですれ違う程度ではなかなかよい関係は築けないものです。
そこで、機会があれば子犬時代に他の犬と接触する時間を設けることはとても有効です。
それは「パピーパーティ」とはちょっと違います。
多数の子犬が同時に解放されるケースでは、力関係が複雑になってしまい、人間の介入するタイミングが難しいものです。
出来れば2頭からスタートするといいでしょう。
同世代の犬や模範となる大人の犬とのコミュニケーションはとても重要です。
今回ほぼ月齢の近いMさんのお宅にお預かりのNさんを同伴しました。
さすがに他の犬との接触機会が多いNさんはすぐに主導権を握り、「遊ぼう!」モード全開でMさんのところに行きます。
最初はちょっと逃げ越しだったMさんも、休憩を入れながら何回か遊ぶセッションを設けたところ、後半は自分から興味を持ってNさんの方に行かれるまでになりました。
二頭が戯れる中、私がNさんをリコールしたあと、Mさんも呼び戻していただき、トリーツをあげたり、褒めたりしたあとまたリリースしていただくというように、遊びの中での呼び戻し練習もやっていただきました。
飼主の元に戻ると捕まってしまうと思うと、犬もなかなか戻って来ないというのがドッグランなどで一般的によく見られる状況ですので、戻ったら必ずまた遊んできていいというように自由にしてあげると戻ってきやすい子になります。
お互いが少し親しくなれたところで、本来の目的であったMさんのお散歩が少し楽しくなるように、Nさん同伴で外に出ました。
どうしてもマンションのエントランスから離れるのに勇気が必要なMさんでしたが、今回怖いもの知らずのNさんを同伴したことで、いつもよりは外に出ようという気持ちになってもらうことが出来ました。
怖いものがまだまだ沢山ある時期ですので、少しずつ克服できる環境づくりのお手伝いをしていきます。
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