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2020年9月15日 (火)

行動改善には根気が必要

コロナ禍の影響は犬たちにも出ていることは以前にも書きました。
およそ3か月の自粛生活が終わって日常が戻ってきたころ、急に分離不安症状が出てお留守番がストレスになってしまった犬たちがいます。

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月にカウンセリングに伺ってから3か月弱のMさん。
負担になっていたお留守番をどうにか自身で乗り越えられるようになりました。
嬉しいことです。

ただ、分離不安症が治ったわけではありません。
おうちの中でも、ママの姿が見えなくなると、ドアに向かって二足立ちし、ずっと前足でドアをひっかいています。

今回Mさんの行動改善の目標は、安心して留守番できる環境づくりでした。

当初サークルでの留守番において、この二足立ちは数時間繰り返され、体重が落ちたり、足の裏が剥けるという弊害が出ていたので、腰にもよくない二足立ちを止めてもらうためには、二足立ちが出来ない環境を作ることが早急に求められました。

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そこで、サークルの中にクレート(ハウス)を設置し、クレートが心地よい場所と刷り込むこと数か月。
先日ようやく、外出後5分でクレートの中で静かに休めるようになったとお伺いしました。
まずは一安心です。
体重も戻ってきたので、獣医さんからも投薬の必要なしと言われたそうです。

M
さんの一番の問題は分離不安からくる常道行動でしたが、クレートの活用だけでなく、今回は普段苦手と言うことでほとんど行っていなかったお散歩を復活させていただき、外からの刺激で脳の活性化を図りつつ、ご家族でMさんと遊ぶ時間やトレーニングの時間を作って、コミュニケーションを取ることもお願いしてきました。

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少しずつ自信が付けば、精神的な安定にも繋がりますし、遊びや散歩による心身ともに心地よい疲労感は、余分なエネルギーを使わせずに済みます。

生活全体を見直すとともに、Mさんのストレス軽減に役立ついくつかの方法を取り入れていただいたことで、お留守番のストレスが大分軽減されたのではないかと思います。

飼主さんの日々の努力の結果ですね。
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歳と言う年齢もあり、行動を改善するにはかなり時間がかかると思われましたが、早くに効果が表れてなによりでした。

今は自分から進んで入っていられるようになったので、お留守番だけでなく、部屋からママが出て行っても、クレートの中で安心して待っていられるように、これからも日常的にクレートを活用していただくといいと思います。

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少しずつ涼しい時期になってきましたので、お散歩自体も楽しんで行かれるようになると、脳にもいい刺激が与えられると思います。

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愛犬の行動を変えるには多少時間がかかります。
飼主さんが根気よく続けてくださると、結果も早く出ますね。
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