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2020年9月18日 (金)

犬同士の挨拶は難しい

子犬の頃は母犬や兄妹犬たちと一緒に過ごせたとしても、その後上手に社会化を進めて行かないと、犬との関わり方を学習するのは意外と難しかったりします。

飼主さんの中には、愛犬に犬友がいないとかわいそうな気がしてしまい、お散歩で他の犬と出会うと、むやみに近づけて友達を作らせようとする方がいます。
しかし、犬も人間同様初対面の相手に対しては緊張するものです。

姿勢を低くしながら、自分が敵意を持っていないと上手にアピールできる犬もいますが、中には真正面から相手に向かっていくタイプの犬もいて、来られた方はどうしていいかわからず、逃げようとしたり、反撃に出る犬もいます。
犬同士だから全て言葉が通じるわけではないからです。

子犬に犬友を作ろうとして、相手の犬の状況がわからず近づければ嫌がられる場合もありますし、ましてやドッグランに入れてしまうと、怖い思いをさせてしまわないとも限りません。

「犬はお尻の匂いを嗅ぎあって挨拶をする。」というのは確かに間違いではありませんが、最初から相手のお尻に顔を突っ込めるわけでもなく、犬によっては嫌がられることもあります。

また、うまく行かない原因には、お互いがリードに繋がれていることや、お互いの飼い主がそばにいるので、犬の精神状態がニュートラルでないことが考えられます。
嫌ならいつでも「逃げる」という選択肢を与えてあげることが重要なポイントです。

今日のプライベートレッスンは生後5か月のお嬢さんが、外でなかなかよその犬とうまく挨拶ができないということだったので、アシスタントを同伴しました。

個人的には、犬同士の挨拶の中には、道端で相手を認識しても、特に無用な興奮をすることなく、さらっとすれ違えることも含まれていると考えています。
もちろん、どの犬も冷静にさらっと挨拶が出来るわけではないので、場合によっては「避ける」という選択を余儀なくされる場合もあります。

いずれにしても、他の犬に対して大して興奮することなく、マイペースでいられるアシスタントと一緒に伺ったところ、最初Lさんはいろいろな意味で大興奮でしたが、アシスタントとの距離を強要されることがないので、自分から近寄ったり離れたりしながら安全を確保し、次第に自分に向かってこないアシスタントに対して落ち着いて接することが出来るようになりました。
後半はようやくこっそりアシスタントの後ろに回って匂い嗅ぎもできました。

さらに、勝手に座ったり伏せたりするたびに褒められるアシスタントの真似をして、私に飛びつくより、「オスワリ」や「フセ」の方がメリットがあると学習したLさん、アシスタントの横で同じように伏せてくれました。

202009181

犬はいて当たり前。
いちいち大興奮することなく、平常心が保てるように経験値が積んでいかれるといいですね。

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