子犬のトイレトレーニング
子犬が家族に加わって一番気になるところ(問題になるところ)がトイレです。
どう問題になるかと言えば、子犬がところかまわず排泄をしてしまい、トイレの場所を覚えないということ。
そこで「トイレトレーニング」なるものが必要となってくるわけですが、「トイレトレーニング」の目標は、家の中のトイレの場所を覚えることだけではありません。
家の中だけでなく、外出先においても、排泄してもいい場所を飼い主さんに教えてもらったら、そこで排泄するようになるということです。
簡単に言うと、「排泄コントロール」です。
「コントロール」と聞くと、犬の自主性を重んじる人たちの中には違和感を感じる人もいるかもしれませんが、犬は一人で生きているわけではなく、人間社会の中での共同生活を営む上では、ある意味保護者である人間によるコントロールは必要です。
日常の散歩でよそのお宅の玄関前だったり、あるいは旅先のホテルのエントランスだったり、排泄して困る場所ではしてほしくないので、我慢が出来なくなる前に、排泄してもいい場所を飼い主さんに教えてもらったらそこで済ませるようになるということです。
「そんなの無理。」とおっしゃる方もいます。
「人間だって行きたいときに行くんだから。」
確かにそうですが、小さいお子さんとのお出かけのとき、「トイレに行ってからお出かけしましょう。」や、ドライブの時、「サービスエリアでトイレによって済ませましょう。」というのは当たり前の話ですから、犬だって促すことでできないはずはないのです。
しかし、そのためには、トイレを促す言葉を犬に教えることが重要なポイント。
先日クライアントさんのお宅にあがるので、アシスタントのニコルを車から降ろしたとき、地面にトイレシーツを敷いて促しました。
朝夕二回のトイレが日常の習慣となっているアシスタントですが、緊張したり、いつも以上に頭や体を使えば代謝がよくなり、排泄したくならないとも限りません。
そこで、おうちに入る前に済ませてくれるようお願いしたわけです。
このときクライアントさんが、「必ずトイレシーツを敷くんですか?」と尋ねてこられました。
地面の状態が土出なければ必ず敷きます。
なぜなら、アスファルトやタイルなどに排尿してしまうと、匂いやシミが残ってしまい、周囲にご迷惑をかけてしまうからです。
小型犬の場合量が少ないので被害も多くないかもしれませんが、中大型犬は厚めのトイレシーツがずっしり重くなるほどの量です。
不用意な垂れ流しは出来ません。
「トイレシーツで排泄なんてかわいそう」と思う人もいるかもしれません。
おうちの周りが自然満載だったり、ご自宅の中ではどこでも排泄していいと犬に教えてしまっている場合、急にトイレシーツでの排泄はストレスフルかもしれませんが、日々の繰り返しでトレーニングが出来ている犬にとっては、我慢させるよりは健康的だと思います。
表参道のイルミネーションが綺麗だったころ、観光客や、お酒の入った方が、トイレが無いために路地裏で排泄したことで、住民の大迷惑になったことがありました。
「犬は吠えるものだよ。」
「犬は排泄するものだよ。」
と寛大な目で見てくれる人ばかりではありません。
未だに「畜生」呼ばわりする人もいます。
人間社会でお互い思いやりを持って暮らしていくためには、努力や工夫も必要ですね。
お預かりのNさん、4日ほど前から朝散歩で、トイレのキューを出してあげると、アシスタントたちと同じタイミングで排泄出来るようになってきました。
これで、横断歩道上などで突然もよおして困ってしまうことがなくなるでしょう。
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