パピートレーニング:無理矢理とりあげない
パピートレーニングに行くと「あるある」のお困りごとに、タオルや靴下など、洗濯籠や落ちている物を拾って逃げてしまい、なかなか放してくれないというのがあります。
逃げて放してくれないだけでなく、取ろうとすると唸ったり噛んだりするということもあります。
犬にとって、咥えた獲物は大事なもの。
誰かがそれを欲しがると、ますますその価値があがり、手放したくなくなります。
人間でもよくありますよね。
もちろん、食べ物やお気に入りのおもちゃなど、本当にその犬が死守したいものもありますが、今回は所有欲というより、ゲームにしたくなる犬の話です。
タオルや靴下は日々違うものが落ちているわけで、特に死守したいものではないのに、急に価値があがるのは、みんなが欲しそうにしているからです。
そこで、ひとつの方法としては、拾われてしまったら、興味がなくなるまで放っておくというのがあります。
ただ、放っておくと場合によっては破壊されてしまったり、食べられてしまったりすることがあるので、そういう場合は、もっといいものと交換するという方法があります。
それは、時に美味しい食べ物であったり、お気に入りのおもちゃであったりします。
しかし、それでもなかなか手放してくれないときがあります。
犬は賢いので、こちらの様子を見ながら行動しています。
逃げれば追いかけてくれるとわかっているのです。
もう一つの方法としては、犬が反射的に放す環境を作ってあげるというものです。
ハウス(クレート)トレーニングをしている犬は、ハウスに入ることを楽しいことと認識しています。
そこで、咥えているときに「ハウス」と声をかけると、ポロっと口から落としてハウスに飛び込むことがあります。
咥えてハウスに飛び込む可能性もありますが、ハウスに飛び込むとオヤツがもらえるとわかっている犬は口が開きやすくなります。
もちろん、「出せ」や「ちょうだい」で咥えているものを放すことを教えるという方法もあります。
無理に取り上げるとむきになることもあるので、状況に合わせて工夫しながら対処してみましょう。
今日のレッスンのMさん。
パピーさんではありませんが、彼女は大好きなコングに執着して、なかなか放してくれません。
もちろん、一人遊びを楽しんでいるのはいいことなのですが、トリーツを入れてあげようとしたり、投げて遊ぼうと思っても、全然渡してくれませんでした。
そこで持ってきてくれたらおやつをあげたり、
同じコングで交換しながら投げて取ってきてもらうことをゲームにしました。
それでも、放したくないときは無理せず、一人遊びさせてあげます。
かまって欲しくなれば自分から持ってきてくれるので、そうなったらまた投げてあげます。
無理に取ろうとすると、すぐに咥えて走って逃げます。
Mさんが来てくれるのを待ちます。
追いかけたらMさんのペースで、エンドレスになってしまいます。
すばしっこいMさんを捕まえられる人はいませんから。
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