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2020年8月10日 (月)

オンとオフ

先日ブログで、犬たちには落ち着くことを覚えて欲しいと書きました。
それは、元気がなく、動かない犬と言う意味ではなく、オンとオフのメリハリを持って欲しいという意味です。

わが家では20年以上ボーダー・コリーが続いていますが、それ以前に飼っていたコリーやハスキーと違い、彼らは日常的によく動く犬たちです。

しかし、こちらがかまわなければ、自分たちで寝床に戻り、昼寝をしたりくつろいだりすることができます。
つまり、自分と関係が無いことはいちいち気にせず、傍観していることができるということです。
そして、一緒に遊ぶときや勉強するときスイッチをオンにします。

それは家の中だけでなく、外に出ても同じことです。
多くの環境刺激に対して、いつもリアクションしているというのは、犬にとってはとても疲れることです。

例えば、道行く他の犬やジョギングをする人、横をすり抜けていく自転車、バイクの騒音などなど、自分に関係の無いことはスルーしてもらえると、人も犬も落ち着いて散歩ができるというもの。

気になるものがあると、犬は「吠える」という行動にでることがよくあります。
スルー出来ずに必死で対象物に自分の気持ちをぶつけている状態です。
その理由は様々で、警戒のアラートだったり、そっちへ行きたいという要求や興奮だったりします。
しかしながら、家に不審者が入ってきたときや、道端で知らない人に急に声をかけられたり、あるいは犬友と一緒に遊んでいるときでなければ、出来れば「吠える」行動は出ない方が、犬のストレスを軽減させることができます。

「犬は吠えるものだよ。」と広い心で見守ってくださる人もいますが、仕事以外でのべつまくなしに吠えていれば犬も休まりません。

そこで、できるだけ吠える状況を作らないようにドッグトレーニングをおこなっていきます。
環境設定で吠えるシチュエーションを減らすことも出来るし、犬へのアプローチの仕方によって、吠えることを違う行動に変えることもできます。

「吠え」に対して「ノー」と言って犬がすぐにわかってくれればいいのですが、問題の元は「吠え」と言う行動だけに特化して直すことはできないので、「吠え」の原因もふくめ、その犬の行動全般から見直していくことが必要になることもあります。

カウンセリングにお邪魔したGさん。
最初は大興奮で吠えていましたが、ハウスを活用したり、ちょっとトレーニングでコミュニケーションをはかったりしたところ、最後はこの状態に。

202008102

自ら落ち着いていることを選択したGさん。
頭を使って多少疲れたのでしょうが、何か学んでくれていると嬉しいですね。

昨日のMさんも、数回のショートセッションの後はお気に入りのベッドで寝ることもでき、トイレもミスなく済ませられました。

202008101

日に日に成長していく子犬たちを見るのは楽しいですね。


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