ドッグダンス:バックステップの距離を伸ばすには
ドッグダンスのムーヴとしてよく使われる犬のバックステップ。
ハンドラーとのヒールポジションを維持したまま犬がバックステップをするだけでなく、犬だけが単独でバックステップを踏むこともあります。
そのためには、犬が自信を持って下がる練習が不可欠です。
ところが、最初の数歩は下がれても、その先がなかなか距離が伸びないというのが多くのフリースタイラーの悩みでもあります。
では、どうやって距離を伸ばしたらいいのでしょうか。
まず、犬がバックステップの動きに馴れていることを前提にお話ししましょう。
バックステップ自体の教え方からお話しすると、すご~く長くなってしまいます。
もし、バックステップの導入からお知りになりたい方はオンラインベーシック講座をおすすめします。
後肢の使い方から丁寧に指導させていただきます。
さて、距離の伸ばし方ですが、「バック」のキューで2~3歩下がって止まってしまうと、ハンドラーはついつい「バック」を連呼して、もっと後ろに下げようとします。
確かに、言い続けていれば、恐らく犬は言われれば下がり、止まり、また言われて下がるという行動を繰り返していくでしょう。
しかし、本来「バック」と言われたら、次のキューが出されるまでは下がり続けなければいけません。
もちろん、競技会など、多くの環境刺激やストレスで集中が取りづらいときは何度か声をかけるのはかまいませんが、刺激の無い場所においては、「マテ」や「タッテ」あるいは「スピン」などの次の指示が出るまで下がり続けるのが「バック」です。
余計なシグナル(バーバルキューやハンドシグナル)を出し過ぎると犬はそれらが無いと出来なくなってしまいます。
そこで、とりあえず犬が止まってしまったら、犬に考える時間をあげます。
犬はそこで何を考えるのでしょう。
「1歩バックしたからもういいでしょ。」
「バックしたから、早くオヤツちょうだい。」
と思って止まった犬たちは、恐らく、
「なんでクリッカーがならないの?」
「なんでオヤツでないの?」
「アタシは何か間違えたかしら?」
と考えるでしょう。
そのとき、「もしかしたら、まだバックは続いていたのかしら。」と思った瞬間が「正解!」と教えてあげることが大事なのです。
もちろん、あまり膠着状態が続いてしまうときは「リセット」が必要になります。
犬の表情やボディシグナルを見ていると、考えているのか、もう頭がいっぱいなのかを見極めることが出来ます。
昨日DogLifeDesignさんでプライベートレッスンに参加してくれたPさん。
最初の20分近くは、この距離までしか下がれませんでした。
もちろん、20分続けてやっていたわけではありません。
リセットや休憩を混ぜながら、Pさんが「もしかして?」と考えてくれるのを待っていたのです。
そして、何回目かの休憩時間が終わって頭がリセットされてからチャレンジしたところ、
一回の「バック」のキューで一度も止まることなくここまで下がれました。
なかなか下がってくれないと、ついついハンドラーは余計な動きを入れてしまいますが、この時ハンドラーさんには言葉のキュー一回のみで、トリーツを持つ手も体の後ろにつけてもらい、余計な刺激を一切出さないでやってもらいました。
人も犬も忍耐と根気ですね。
🍀 2020年9月4日~6日🍀
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