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2020年7月24日 (金)

犬の尻尾が教えてくれること

今日のプライベートレッスンは、お散歩嫌いのMさんのお散歩練習でした。

お散歩が嫌いな犬は沢山います。
理由のひとつは、いわゆる社会化がうまくできていなかったため、家の外は怖いものだらけと認識していて、家から出たくない状態になっているのです。
小型犬の場合は、「抱っこ」や「キャリーバッグ」という方法もありますが、だからと言って一生自分の足で外を歩かないでいられるはずはありません。

今回Mさんも、抱っこやキャリーは大丈夫ですが、自分の足で歩くことに抵抗がありました。
無理して行かなくても、という考えもあるかもしれませんが、Mさんは今回分離不安の兆候が出始めてのご依頼でした。
つまり、ご家族に依存しすぎていて、他の者に対する警戒心も強くなり、お留守番が出来なくなってきたというお話。
以前は出来ていたのに、コロナ禍の弊害で、飼い主さんの日常が戻り始めたところで、今まで出来ていたことが出来なくなってしまったようです。

分離不安を直すための環境設定も必要ですが、日常生活の見直しもひとつ考えていただくことにしました。
M
さんにある意味自立してもらうための方法の一つとして、お散歩の見直しも視野に入れることにしたのですが、案の定外に出たら固まりました。

その時の尻尾は完全に足の間に入ってしまい、「なんでこんな目に」という表情が明らかでしたが、しばらくその場で待って、通り過ぎる人を見たり、車を横目に見るたびに、クリッカーを鳴らしてトリーツをあげていきました。
トリーツが食べられるだけでも期待が持てます。

※おうちの中のハウストレーニングや、オスワリなどの強化練習でクリッカーの意味は理解しています。

そこで少しずつ動いてみると、ちゃんとついて来られるようになりました。
一歩踏み出せば、言葉で褒めてトリーツがもらえます。
そんなことを繰り返して、マンションの前の20メートルを行ったり来たりしていたら、尻尾が足の間から出てきました。

202007241

緊張が少し緩んだ証拠です。
一緒に歩いているときはもう少しあがって揺れはじめました。

尻尾の動きは犬の気持ちを推し量るとてもいい指標になりますが、単に尻尾があがっているとか、尻尾を振っているから喜んでいるとも限りません。

ピンと上に上がった尻尾は緊張や警戒を表していることもあります。
下の画像の尻尾の形を見てみてください。
両方とも上がっていますが、片方は真上にピンと立ち、片方は少し横に振れています。

202007242
鏡の中の自分の姿に気づいて緊張した時と、

202007243
ママに呼ばれて、嬉しそうに走ってきたときです。

尻尾の動きにもいろいろな意味があります。

犬種によっては普段から上に上がっている子もいますので、見分けづらいこともあります。
顔の表情や、体の緊張度、中には背中の毛が立っていないかなども目安になるので、よく観察してみましょう。

ボーダー・コリーは本来尻尾は下がっているので、上にピンと上がった時は、緊張や興奮などを表しています。
見習いの尻尾があがった時は要注意ですが、アシスタントの尻尾があがっているときは、調子がよくて、ルンルンな時です。

 

202007244


ちょっと難しい作業の時は尻尾は下がり気味です。

202007245

これはテンションが落ちているというより、真剣にやっている証拠です。

難しいですね。

以下を参考にしてみてください。

Wagging_tail
出典:doghealth.com


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