クレート(ハウス)トレーニングの必要性について
昨日の話にも関連していますが、今日はクレートのお話。
子犬のマナーレッスンに伺うと、大体のお宅にはケージがあり、その中にベッドとトイレが設置されていることが多いです。
ケージは子犬のスペースを限定するためには必要なので、当然この設定は問題ありません。
広さはご自宅の大きさにもよりますが、寝る場所とトイレの場所がある程度区別できる距離はあった方がいいと思います。
その場合、ただドッグベッドを置くよりも、屋根付きのクレートを置くことで、犬は区別しやすくなります。
つまりオープンなベッドはフカフカしているので、ついつい間違ってトイレをしてしまう可能性がありますが、屋根がついて暗くなっているクレートは寝る場所と言う認識がしやすいので、中でトイレをしてしまうことはあまりありません。
子犬の時はこういった方法でトイレを覚えるまではケージで管理をされているのですが、ある程度トイレも覚えて失敗がなくなると、ケージを外してしまうケースが多いです。
理由をお伺いすると、自分からトイレに行かれるようになったので、自由にしてやりたい。というものです。
そうなると、クレートまでも撤去されてしまうことがよくあります。
つまり家の中のどこに行くのも自由にさせてやるということです。
これは一見犬にとって幸せなように見えますが、実は安心して眠れる場所を奪われてしまうことと同じです。
「いえいえ、うちには立派なドッグベッドが置いてあるから大丈夫。」という方もいらっしゃいますが、犬が一人でゆっくり眠りたくても、いつ誰に触られるかわからないオープンな場所で安心して眠れるでしょうか。
特に犬は人間以上に睡眠時間が必要です。
安心して寝られる場所を提供するということは犬の健康にとっても大事なことと言えるでしょう。
クレートのメリットは、犬に安心して寝られる場所を提供すること以外にも以下のようなことがあります。
・来客時、犬に無用な警戒心や興奮を与えず、来客にとっても落ち着いて用事が済ませられる。
・在宅時でも、目を離さなければいけないときに、無用な悪戯で犬の安全が脅かされることがない。
・食事中、食べこぼしを狙いに来る機会を与えないことから、食べ物の管理がしやすい。
・主人の留守中、家の中全体を警備する必要がないので、犬への負担が減る。
・旅行などの宿泊施設でも犬が安心していられる場所を提供できる。
・災害時の同行避難においても、周囲への迷惑や犬のストレスを軽減することが出来る。
クレートがあるということは、犬をずっと閉じ込めておくこととは違います。
犬が自分から選んで使える安全な場所という考え方です。
ドアを閉める時間があっても、犬がストレスなく中にいられるようになるためには、クレートトレーニングを楽しく行う必要があります。
車での移動においても、クレートの方が安全性は格段と高くなるので、是非クレートトレーニングを始めてみてください。
小型犬であろうと、大型犬であろうと、犬の気持ちに大きな違いはありません。
どちらかと言うと小型犬の方が怖いものが多いので、安心できる場所を提供することで、メンタル面の健康も保全しやすくなるでしょう。
わが家に来てすぐ、教えたわけでもないのに、アシスタントが使っているクレートに勝手に入り込んで寝る見習い。
アシスタントが入っていてもお構いなし。
ソファや、ドッグベッドもあるんですけどね。
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