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2020年7月13日 (月)

ドッグトレーニング:行動を変える

人間にとって好ましくない行動を犬に取らせなければ、叱る必要が無いと言うお話を昨日しました。
つまりやって欲しくない行動を叱っても犬の行動はなかなk変えられないので、人間が周りの環境を変えましょうと言うお話でした。

環境を変える方法の他に、もうひとつ犬の行動を変える方法があります。
それは、今やっている好ましくない行動に変わる行動を教えることです。

例えば我が家の見習い君。
以前は玄関チャイムの音に全く反応していませんでした。
つまり家の中で吠えることはほとんどなかったのですが、ネット販売の購入増加で宅外業者の訪問が増えたころから、チャイムに反応するようになりました。

理由は簡単。
チャイムが鳴ると私が対応するために部屋を出ていくからです。

玄関に誰が来ようが彼が直接アクセスすることは皆無なので、人が来ることによる興奮ではありません。
私が突然立ち上がって、群れから離れるという状況が、チャイムの音とリンクづけされてしまっただけです。

子犬の頃から状況の変化に過敏な見習いは、レッスンが終わるという変化にも反応していました。
そこで、「今日はここまでです。」や「お疲れ様でした。」という言葉を使わないようにしたら、大分おさまってきました。

話を戻しますが、とにかく最近チャイムに過敏になってきた見習い。
どう過敏なのかというと、私が立ち上がるとクレートから飛び出してきてバタバタと部屋の中を右往左往。
部屋のドアを開けると、後ろで「ヒャン」と鳴くわけです。
大したことではありませんが落ち着かないので、やめてもらうことにしました。

方法は、手にトリーツを数粒握ったまま録音したチャイムの音を机に向かっているときに鳴らし、立ち上がる私を見てジタバタしそうになる見習いに「ハウス♪」と言って握っていたトリーツをハウスに投げ込み、飛び込んだらクレートを閉めて部屋を出て、数秒で戻るという作業をランダムに10回ほど、部屋に戻るまでの時間もランダムに続けました。
さすがにそれだけやると、自分からチャイムの音を聞いてハウスに飛び込むようになります。

202007131

本当に来客があるわけではないので、こちらも落ち着いて同じことを繰り返していきます。
部屋に戻ったら解除の言葉でクレートから彼を出します。

その後も、実際に来客があった時も同じように続けていきます。

もちろん完全にバタバタが治ってはいませんが、今まではハウスに飛び込んだり出たりとあわただしく動いていたのが、入ったら扉が閉まるので、伏せて待っているようになりました。
ある意味、環境を変えたことにもなるのですが、行動自体も変えることで興奮を抑えることに繋がります。

時間はかかりますが、少しずつ彼の行動パターンを変えていきます。
根気は欠かせませんね。



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