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2020年7月25日 (土)

犬のストレスサイン

昨日は犬の尻尾の話を書きました。

尻尾の動きは犬の気持ちをよく表していて、ある意味その時の気持ちを理解しやすいのですが、犬が継続的にストレスを溜めているときは、なかなかボディランゲージだけで読み取れないことがあります。

よくあるのが、トイレの失敗や体を舐める行動などです。

トイレの失敗を、「これみよがし」や「嫌がらせ」と捉える方もいるようですが、どちらかと言えば、犬の不安定な精神状態からくるストレスサインではないかと考えます。
普通に出来ているはずの日常生活がうまくできなくなるというのは人間でも起こりうる状況です。
いわゆる、落ち着いて行動できない状態です。

不安状態や緊張状態が長く続くと起きる可能性が高くなります。

体を舐める行為も、グルーミング以上に執拗であればストレスサインです。
何かを舐めるという行動は、自分を落ち着かせようとしているときに出ます。
体を舐める行為もそうですし、床を舐めたりするときもあります。
ストレスは不安やたいくつなどの理由ででることもあります。
いずれにしても、過剰に体を舐め続ければ炎症を起こして、ますますそれが気になって舐めるという悪循環に陥らないとも限りません。

犬はちょっとした環境変化が引き金になってストレスを感じることがあります。
だからと言って、環境は戻せないこともあるので、なんとか上手に乗り切ってもらえるようにサポートしてあげることが必要です。

引っ越しや家族メンバーの変化などもストレスの原因になることがあります。
新しく犬を迎えた、お子さんが独立して家を出て行ったりということも大きな変化と言えるでしょう。

そういうときは、短い時間であっても真剣に向き合って一緒に遊んだり、あるいはトレーニングを行うことで、犬の成功体験を増やして自信をつけさせてあげたり、犬本来の能力である嗅覚を使っての探し物ゲームなどで何かに没頭する時間を作ったりして、犬のマイナスな気持ちを切り替えてあげることも効果的です。
加えて、安心して休める場所を提供することが不可欠です。
どこにいてもいいよ。と言われるより、ここがあなたの場所です。と決めてもらった方が犬も落ち着けるのではないでしょうか。

留守中カメラに映っていなかったので、ハウスに入っていたであろう見習いですが、暑くなったのか、その後は床の上で寝ていました。

202007252

ハウスは彼にとっては避難場所であり、寝場所であり、待機場所です。
入りたいときに入り、好きな時に出てくることができます。
アシスタントが練習しているときは、やりたい気持ちを落ち着かせるために待機する場所がハウスです。


ストレスを全く感じていない犬は人間同様いないと思いますが、少しでも軽減してあげられると精神的にも肉体的にも健康を保てるでしょう。

いつもと違う行動が出たら、環境に変化がなかったか思い返してみるといいかもしれませんね。
※加齢とともに、行動に変化が現れることもあるので、合わせてよく観察してあげましょう。


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