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2020年6月20日 (土)

犬は唸ったらいけないの?

「唸る犬」と聞くと、今にも攻撃をしかけてきそうな
危険な犬を想像する人は少なくないでしょう。

しかし、「唸る理由」が相手を威嚇することだけと考えるのは間違いです。

生後23か月の犬でも唸ることがあります。
幼稚園レベルにも満たない子犬が唸るとき、相手を攻撃しようと考えるでしょうか。

子犬が唸ることがあるとすれば、それは「怖い」からです。

「怖い」理由は様々です。
初めてのことに警戒しているとき、いつも嫌なことをする奴に「来るな」と警告を出すときなどです。

「唸ること」を「イケナイ」と怒ったり叱ったりする人がいます。
「怖い!」と言って泣きそうな自分の子供に、「怖くない!めそめそするな!」という親がいるでしょうか。
地震、雷などを怖がる子供は沢山います。
「怖い」と子供が言ったとしても、親は慰めたり、危険がない場合は安心させようとするでしょう。
なぜ犬だとダメなのでしょうか。
犬にだって怖いものは沢山あります。

怖くて唸り声をあげてしまった犬に罰を与えていれば、
犬は唸り声をあげることを止めるかもしれませんが、
替わりに、「怖いよ」と訴えることを飛ばして、すぐに次の行動、
つまり「噛みつく」という行動に出る可能性が高くなります。

犬がなぜ唸ったのか。
是非その理由を考えてみてください。
それは叱らなければいけないことなのでしょうか。
そもそも、犬の感情表現を無視していることにならないでしょうか。

病気でない限り、最初から人に噛みつく犬はいません。

もし、今愛犬が噛みつく行動をまだとったことがないのであれば、
それは、たまたま気質がいい犬だったからなのかもしれませんし、
その子にとって、今の生活が何も問題が無いからなのかもしれません。

しかしすべての犬が穏やかな気性ばかりではありません。
神経質な犬もいれば、怖がりな犬もいます。
なんでも受け入れてくれると思って、犬の気持ちを無視していると、
知らないうちに、口が出やすい犬に育ってしまうかもしれません。

今日の夕方の散歩中、朝の散歩で時折出会う奥様と遭遇してちょっと道端で立ち話。

犬たちは尻尾ブンブンでご挨拶。
ちょっと羽目を外しそうな見習いに注意をしながら歓談していたところへ、
通りがかりの男性が立ち止まり、見習いを凝視。

何か用があるのかと顔を見たのですが、私の顔は全く見ようとせず、
見習いだけを何も言わずにじっと見ています。
どちらかと言えば無表情。

これは危ないと思って、「Leave it」と声をかけて後ろに下がろうとしましたが、
怪しいと感じて警戒吠えが出ました。

犬をじっと見ながら近寄るのは、犬にはとてもストレスです。
家族であっても目をそらす犬もいます。
しかも最近はみんなマスク姿。
笑顔かどうかも犬には区別できません。

ついつい目を止めてしまうこともあるでしょうが、
そんなことも気をつけてあげないといけないですね。

20204031
写真の吠え姿は、まだ若いころかまって欲しくて私を呼んだときの顔。
吠えることはストレスの現われでもあるので、なるべく吠えないでいられる環境づくりが大切ですね。

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