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2020年5月22日 (金)

ドッグトレーニング:オヤツの落とし穴。

「正の強化」で犬のトレーニングを行う場合、
当然のことながら強化子として報酬を使いますが、
「オヤツ(トリーツ)」が使われることが多いものです。
手軽で、すぐ食べてくれるので、トレーニングが継続しやすいという
メリットがあるからです。

さて、このオヤツですが、子犬の頃は普段食べているフードの一部を
お勉強用のトリーツとして、あらかじめ分けておくと
一日のフード摂取量をオーバーしないか心配しなくて済みます。

小さいころから、いろいろな食べ物に身体を馴らすというのもひとつの方法ですが、
お腹が弱い子だったりすると、必要な栄養素が摂れなくなるという弊害もあるので、
出来れば、ごはんの一部を使うのがいいでしょう。

もちろん、ある程度大きくなってくれば、市販のオヤツだったり、
自前のオヤツだったりと、いろいろ変えることができますが、
犬にとってどのオヤツが好物なのかを知っておくことは
トレーニングにおいては重要なポイントだったりします。

なぜなら、お家で普通に出来ることが、家以外の場所だと
ディストラクションが沢山あって、集中できないことがありますが、
そういうときに、いつも以上のオヤツが出ると、
集中力がアップするという効果もあるからです。

つまり、オヤツのレベルによっては、犬の行動を変えることができる
というわけです。

これを聞くと、最上級のトリーツがあれば、どんな時も
犬がちゃんとやってくれると思いがちですが、
ここには大きな落とし穴があります。

最上級のトリーツ自体が大きなディストラクションになって
犬の集中の妨げとなり、結果逆効果になることがあるからです。

かつてアシスタントとドッグダンスのファンマッチに出たときのことでした。
ルーティンが終わったらご褒美があるよとあらかじめ言っておいたら、
アシスタントはそればかりが気になって、後半は気もそぞろだったということがあります。
その日は普段は使わないチーズがご褒美でした。

202005221

トリーツのレベルは大事ですが、使うタイミングも大事。
犬の様子を見ながら、考えたいですね。

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