ドッグトレーニング:「解除(リリース)」と「解放(終了)」のキューは機能していますか?
犬だけでなく動物には集中力の持続時間が限られています。
人間もそうですよね。
犬に新しい行動を教える「トレーニング」の時間は
犬の集中力に合わせて短く切り分けるのが効率的だと言われています。
特に難しい作業の場合は、頭が沸騰してしまい、
思考回路が止まってしまうことがあるからです。
そこで、継続して勉強する時間を数分、あるいは、強化子として出される
トリーツの数を決めているトレーナーもいます。
そして集中が途切れる前に「解放」することが、学習者にとって
次のセッション(勉強時間)のやる気や集中力を保つ秘訣にもなります。
この「解放」という一つの区切りをどう犬に伝えるかということも
ある意味重要になってきます。
「解放」とは、そのセッションが終わって休憩に入る、あるいは自由時間になると言う意味で、例えば「停座」の持続を教えていた犬に、「動いていいいよ」という「解除」とはちょっと違います。
もちろん、「動いていいよ」のあとに、セッションがそのまま終わることもあるでしょうが、そのまま持続の練習が続けられる場合もあります。
まぎらわしいですが、ハンドラーの意図がうまく伝わらないと、
犬もどうしていいかわからないことになってしまいます。
頭が沸騰しそうな犬にを「解放」して少し休息を与えることで、
次へのステップアップへのチャージになることもありますが、
逆に、まだまだ続けてやりたいと思っていた犬にとって、
「おしまい(解放)」と言われてしまうと、ストレスがたまってしまうこともあります。
特に作業犬の場合は、ハンドラーとの協働作業を楽しむタイプが多いので、
終わってしまうことにがっかりしてしまうこともあるでしょう。
今日の練習で、アシスタントに「交替」と言ったところ、
全く動こうとしませんでした。
9歳を過ぎて、ますます食べ物への執着が強くなったこともあり、
練習が続けば、オヤツがもらえるとわかっているからでしょう。
もちろん、見習いの方も、「交替」と言っても、
なかなかハウスに入らないときがありますが、
彼の場合は、オヤツへの執着より、作業への執着の方が強いようです。
気持ちよく交替してもらうには、もう一工夫いりそうです。
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