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2020年5月 8日 (金)

ドッグトレーニングは日々進化する。

昨日書籍の整理をしていたら、かつてお世話になったドッグトレーニングの本が沢山出てきました。

私が20年以上前にトレーニングに首を突っ込んだときは、
古典的訓練方法というものが主流で、どちらかというと、
犬を押したり引っ張ったりするようなところが多々ありました。

それから数年後、ドッグダンスに出会って、それでは出来ない、
犬に伝わらないと感じ、情報をあちこちから集めながら、
「正の強化」をベースにした現在のトレーニング方法にいきつきました。

当時日本においては、なかなか「正の強化」に特化した参考文献は入手できず、
どちらかというと、海外の文献で学ぶことが多かったのが現実です。

今回整理していた書籍の中には、古典的訓練方法が書かれたものもありました。
例えば、「オスワリをさせるときは、犬のお尻を押しながら、首輪に付いたリードを吊り上げる。」や、
「犬が飼い主より前に出たら、リードを引っ張って犬にショックを与える。」というものでした。

おそらく、これらの手法を使っても犬に言うことを聞かせることができたのだから
長く受け継がれてきたのでしょう。
しかし、犬の立場になって考えると、なんともわかりづらい方法のような気がします。
人間だって、押されたら押し返します。
押されて、そのままよろよろするされるがままの人はあまりいないのではないでしょうか。

首を吊り上げられたら苦しいので、そんなことをする人のことはあまり好きにはならないでしょう。
「それを一瞬のテクニックで教えるから、犬は何度も苦しむことはない。」と言う人もいます。
しかし、一瞬でも嫌なことをされたから、もうこんなことをするのは止めようと犬が思うことが
なんとも悲しい気がします。

(「天罰方式」というのがあります。犬が悪戯をしているとき、びっくりするようなことが起こり、犬はもうやめようと思うことです。例えば、キッチンで何か漁っていたら、上から物が落ちてきて当たった。というようなことです。しかし、それはトラウマになるほどビックリすることなので、繊細な犬には弊害の方が大きいことがあります。)


日本の犬は「番犬」の歴史でもありますが、現在は家の中で家族同様に犬と暮らしている家庭がとても多くなっています。
そんななかで、「嫌なことをされないように生活しなさいよ。」というのはちょっと違うような気もします。

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※人間に不信感を持っていない犬は、見知らぬ人であっても、警戒心や恐怖心なく触らせます。

犬にわかりやすく伝えるために多くのトレーナーが日々勉強しています。
様々な参考書も、アップデートされたものを読みたいですね。

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