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2020年4月30日 (木)

ドッグトレーニング:「お片付け」を教える。 4th Session

見習いにシェーピングから教えた「お片付け」も4日目になりました。
そこで、今回のお題「お片付け」を教えるにあったてのプランを整理してみましょう。

202004301

ゴール:落ちている物品を指示した入れ物に入れる。

必要な行動:
①落ちている物品を咥える。
②咥えた物品を持ってくる。
③咥えた物品を指示したところに入れる。

今回見習いは、咥えることや持ってくることは出来ますが、どんなものでも咥えられるかどうかはわかりません。
持ってくる行動はわかっていて、持ってきたものを保持して、指示で出すこともわかっていますが、入れ物の中に落とすことは知りません。

持ってくることがわかっていない場合は、「持来」から教える必要があります。
「持来」自体もシェーピングから教えると、「持来」に嫌悪感を持たないので、いろいろなものを咥えやすくなります。

「持来」を教えた後は、「保持(持っている)」を教えてあげます。
咥えたまま座っていることや、咥えたまま歩くことなどを教えていきます。
最後に「手渡し」を教えてあげることで、「お片付け」の下地ができます。

そのあとは、今回見習いがやったように、Session 1から少しずつステップアップしていきます。

シェーピングは、犬に考えさせ、犬が少しずつ正解に近づいていくトレーニング方法です。
そのために、余計な情報を与えないように、ハンドラー(教え手)はなるべくニュートラルでいることが重要になってきます。
だからと言って怖い顔をして、犬(学び手)を睨みつける必要はありませんし、犬が迷ったら、リセットすることで、犬の頭が沸騰しないように行動を引き出していくことが大事なポイントになってきます。

今回見習いはある程度の下地があったので、何も言わないで物品を拾うことを強化し、咥えた物品を私の手の上に落とすところまでをまずシェーピングで教えました。

その後ある程度見習いが理解できて来たら、持ってきてもらう物を指示したり、咥えたものを入れ物に入れる瞬間に「しまって♪」というキューを付けて行きました。

最後は持ってくる物品をいろいろ変えたり、入れ物を変えたり、入れ物の置き場を変えると言う「般化」を行います。

犬の理解度に合わせて、サポートしてあげることが大事ですね。

では、「お片付け」の最終セッションと番外編をご覧ください。



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