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2020年4月 1日 (水)

ドッグトレーニング:トリーツの使い方は難しい。

正の強化を使ったドッグトレーニングでは、
学習者(犬)にとって報酬となるものを強化子(きょうかし)として使うのですが、
トリーツ(食べ物)を使うことが主流になっています。
なぜなら、多くの犬は食べるものが好きだからです。

さて、トリーツを使う場合、教え手(ハンドラー)はトリーツを
トリーツバッグに入れていたり、ポケットに忍ばせていたり、
場合によっては口に入れていたりと、
様々な方法で犬に与えます。

その際、犬をすぐに褒めてやろうと、手にトリーツを持っていたり、
トリーツバッグに手を突っ込んでいたりすると、
犬は言われたことをやる前にトリーツに気持ちがいってしまい、
せっかくの学習が思うように進まなくなることもあります。
つまり、トリーツがディストラクション(気になる物)になって
犬の学習を妨げてしまうこともあるということです。

食いしん坊であれば、ポケットに手が入ったとたん、
トリーツをゲットすることだけに気がいってしまい、
ハンドラーのキュー(指示)を聞き逃してしまったりするわけです。
難しいですね。

また、トリーツのグレードがあがっただけで、
犬のテンションもあがり過ぎて、集中力を欠いてしまうこともあります。

トリーツの選び方も難しいですね。

202004011

ラリーオビディエンストライアルでは常に犬を褒めることができるし、
課題によってはトリーツをあげることもできますが、
犬が個々の課題を終了する前にポケットやトリーツバッグに手が入ると
「誘導(ルアー)」と取られて失格になってしまうこともあります。

ちょっとしたタイミングの違いですが、犬を惑わさないためにも、
犬が正解を出したことを確認してからご褒美をあげましょう。

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