ドッグトレーニング:「連続強化」と「間欠(部分)強化」
正の強化プログラムに従って動物に何かを教える場合、
当然のことながら、好ましい行動に対して報酬を出すことで、
その行動を強化していくことが犬にとってはわかりやすく、
かつまた楽しく学習が進むというメリットがあります。
学習理論の中では当たり前のように言われていることですが、
教える側は、常に学び手をよく観察していないと、
強化するタイミングを間違えてしまったり、
強化し忘れてしまって動物を混乱させてしまう場合もあります。
さて、難しいことはさておき、
見習いは日々FCIオビディエンス競技課目の勉強をしているのですが
教え手としては、もうそろそろ理解できただろうと思っていることが
まだまだだったりすることがよくあります。
犬はロボットではないので、調子がいい時や悪い時、
あるいは周囲の環境刺激の影響を受けて集中できなかったりと
様々な状況があるわけです。
特に、成長と共にいろいろ気になる物も増えてくると、
今まで簡単に出来ていたことが難しくなったりします。
ということで、今日はオビディエンスの初歩の初歩。
「脚側停座」の再確認をふくめた練習を行いました。
実は彼の前方にはダンベルが置いてあり、
持来が大好きな見習いとしては、ダンベルから目が離せない状況にあります。
そこで、脚側時に前のめりになるのではなく、
安定して停座が出来ていたらC/T(クリックアンドトリーツ)して
「連続強化」で安定した脚側停座を学習してもらおうというもの。
動画はこちら👇
この時は、こちらからは何も言わず、
見習いが自発的に顔を上げるのを待っています。
きちんと座ってアイコンタクトが取れたら必ずC/T。
クリッカーが鳴ったからと、おやつよこせ的な動きをしたときは
ちょっと待ちます。
まだまだダンベルが気になっていますので、
当分「連続強化」は続きます。
必ず安定した停座が出来るようになってきたら、
「間欠強化」に移行していきます。
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