お散歩レッスン
「リードを付ければ、犬は勝手に飼い主について来る。」ということはあまりありませんので、
子犬と上手にお散歩に出られるようになるには多少時間がかかります。
子犬をおうちに迎えてすぐにお声をかけていただくと、
首輪やリードに馴らす練習や、家の中でリードを付けて歩く練習など、
ステップバイステップでお伝えしていくので、
さほど時間がかからないうちに、お散歩がそこそこ上手に出来るようになります。
それでも、家の中、家の周りだけでなく、次第に世界が広がっていくと
子犬は多くのことに興味を持つようになり、
今までうまく歩けていたのが、急にダメになったりすることもあります。
例えば、車追い、子供への過剰反応、鳥などの野生動物への執着などなど、
多くの問題が見えてきます。
これらのことは、犬種や個体によっても異なるので、
全ての犬が将来そういう問題を抱えると言う訳ではありません。
わが家の犬たちは、幸い車やバイクなどには全く興味を示しませんが、
以前我が家で繁殖した男の子はスケボーに過剰反応しましたし、
アシスタントのニコルはネコが気になるようで、
散歩で見かければガン見しています。
見習いは全く気にしないのに、不思議ですね。
いずれにしても、その子によって気になるものは違うので、
それぞれ対処していかなくてはいけません。
そして、ある程度は先ほどのような様々な物に、反応する可能性があると
予測しておくことで、早めの対応が可能になります。
午前中の生徒さんは、見るからに地面が気になるタイプです。
地面の匂いだけでなく、風にのる浮遊臭も気になるので、
どうしても飼い主さんを置いて行きがち。
ずっと顔があがっている必要はありませんが、
拾い食いの癖もあるので、彼の場合はなるべく
顔を上げてもらう方が安全です。
午後の生徒さんは、屋内での行動はとてもよく、ハンドラーの声もよく聞いていますが、
外に出ると心ここにあらず。
まぁ、若いオス犬では当然のことでしょう。
体重的にはリードで制御することは出来ても、リードが無い時に制御出来ないのは困ります。
そこで、前半は私がロングリードを持って歩いてみました。
ちゃんと飼い主さんを見ていないと見失ってしまうこともあります。
最初は地面を歩く鳥が気になり、集中が取れなかったG君ですが、
後半、飼い主さんにリードを持っていただくと、
自分から飼い主さんへのアテンションを向ける頻度が増えてきました。
日々の練習は欠かせませんね。
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