ドッグトレーニング:「ちょうだい」
訓練競技の課目でよく出てくる「持来」は犬に頼んだものを取りに行って手渡してもらうことです。
一般に「持ってこい」や「テイク」と言ったキューで教えることが多いのですが、
持ってきたものを、噛み返すことなく、ハンドラーの指示で手渡すことを教えるのはなかなか難しいものです。
遊びの中で、投げたおもちゃを取りに行って手渡してもらうことを教えようとしても、
犬が興奮してしまい、なかなか離してくれないという話も聞きます。
ディスク競技でよく耳にします。
「離す」というのは意外と難しいものです。
逆に、手渡してもらおうと思っても、ハンドラーが離していいという前に、ポトッと落としてしまう犬もいます。
ボール遊びやディスク遊びでも時折見られます。
待っているハンドラーよりかなり手前で落として、走って行ってしまうせっかちな犬です。
わが家の最初のボーダー・コリー、クリスがそうでした。
近くまでテニスボールを持ってくるのですが、早く次のボールを取りにいこうと、
1メートルぐらい手前でペッと吐き出して走り出すのです。
そこで私は彼女が私の手の平にボールを乗せてくれるまではボールを投げないことにしました。
何度か繰り返しているうちに、彼女はようやく手のひらまで持ってきてくれるようになりました。
なかなか離してくれない子の場合は、今咥えている物と同等かそれ以上の物を見せて交換を打診すると素早く離してくれたりします。
それぞれいろいろお悩みがあるでしょうが、いろいろ工夫すると解決法が見えてくれるかもしれませんよ。
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