犬の性格:たがが外れる。
「たがが外れる」とは、「外側から締め付けて形を維持しているものがなくなり、それまでの秩序が失われること。」と辞書にあるようです。
こんな言葉を使うと、歳がバレバレですが、なぜこんなことを書くのかと言えば、犬の世界にもこんな状況があって興味深かったからです。
我が家のアシスタントニコル。
彼女が我が家にやってきたのは生後5か月。
当時は14歳の初代ボーダー・コリー、クリスと、12歳の息子ハンスがいました。
クリスはニコルには全く干渉せず、
傍に来ようが、何をしようが、黙認していましたが、
まだまだ元気だったハンスは、ことあるごとにニコルを部屋の隅に追い詰め
こんこんと何か言い聞かせてました。
ニコルと言えば、小さくなって災難が過ぎ去るのを待つという状態で、
いっさい口答えをしませんでした。
ところが、クリスが旅立ち、その2年後にハンスが旅立つと、
今まで小さくなっていたニコルが突然変貌。
車に乗っているときも、後部座席で静かにしていたのに、
公園が近くなったら、鼻泣きし、後ろでバタバタするようになったのです。
いわゆる、たがが外れた状態になったのです。
多頭飼いって面白いですね。
3頭いたときは、上手にバランスが取れていたのに、
1頭になったとたん、自己主張も激しくなりました。
つまり、犬の性格は環境によっても変わるということです。
家族が増えたら、今までいばりんぼうだった犬が世話焼きになってみたり、
今まで外に対しては我関せずだったのに、
守るべきものが来たら急に外にきつくなってみたり。
犬にだっていろいろあるわけです。
よく観察していないといけませんね。
ニコル2歳、ハンス14歳(2013年)
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