ドッグランに求めるもの
日本にドッグランが出現してからかなり経ちます。
一口にドッグランと言っても、施設の状況は様々。
何千坪もある広大なドッグランから、テニスコート一面もないくらいの小さいもの。
グラウンドの素材もいろいろです。
っが、共通していることは、その中ならリードが外せるということ。
日常の散歩などではノーリードに出来ない犬たちを自由に遊ばせたいと思って、ドッグランを活用する人がほとんどでしょう。
では、犬たちにとっての遊びとは何でしょう。
匂いを嗅ぎながら好きに歩き回ることや、他の犬と追いかけっこをしたり、あるいは、飼い主さんが投げるボールやディスクを追いかけたりと様々です。
これらのことは、リードが付いていては思うようにできませんし、怪我にも繋がりかねません。
自由に動き回れるからこそできることは沢山あるでしょう。
私も、リードから放たれて好きなように走らせてやりたいと思うと、時々平日の空いた時間を見計らって犬たちをドッグランに連れて行くことがあります。
アシスタントの方は、気に入った子がいれば挨拶に行くし、一緒に走れる子がいれば仲間に入ったりしますが、よその飼い主さんの傍で「撫でて~。」とくっついていることもあります。
一方見習いの方は、走りたいタイプなので、勝手にグルグル動いたり、私に何かをせがんで傍から離れなかったりします。
気の合う子がいれば挨拶をし、女の子がいると気になったりします。
しかし、若い未去勢オスなので、同様のオス犬がいれば緊張することもしばしばです。
そんなときは、手元に呼び寄せて、私の周りで遊ぶように言いますが、それでもしつこく見習いを追いかけてくる犬もいて、飼い主さんが気づかない場合は仕方なく撤収することにします。
要は、自分の犬が快適に過ごせる場所を作ってやること。
ドッグランで犬友達を作らせたいと思う飼い主さんは沢山います。
しかし、犬にも相性があるので、すべての犬が仲良くできるわけではありません。
犬種によって遊び方が違うこともあります。
顔の造りや尻尾の形状が違うだけでも、双方の気持ちがうまく伝わらず、コミュニケーションが取れないこともあります。
例えば尻尾、緊張すると高くあがって、小刻みに振ることがありますが、元々尻尾が高く上がっている犬もいます。
この体勢を見ただけで緊張する犬もいます。
人間同士でも会話がうまく伝わらないことがあるのに、犬同士だから大丈夫ということはありません。
犬は犬から学ぶということも正しい解釈です。
っが、だからと言って犬任せにしておいては、愛犬がとんだトラウマを作ってしまうこともあります。
アシスタントが若いころ、初めて連れて入った近所のドッグラン。
周りを確認しながら、ゆっくり入っていったアシスタントを、ちょうどいい獲物とばかりに追いかけ始めた二頭の大型犬。
飼主は呼び戻そうともせず、あわててアシスタントを呼び戻すも、背中に歯を当てられて悲鳴を上げる始末。
以来、アシスタントはこの犬種を見ると逃げるようになりました。
愛犬の様子をよく観察しつつ、周りの犬たちの動向も確認し、上手に愛犬の成長をサポートしてあげることが大事です。
おしゃべりに夢中になって、愛犬が怖い思いをしたり、あるいはいじめ役になっていないかを確認することも飼主の大事な役目ですね。
生後5か月の見習い。
上手に挨拶が出来るときは、相手の犬も落ち着いています。
相手の犬が興奮していると、見習いはかなり萎縮していました。
愛犬にとってドッグランが楽しい場所になるかそうでないかは飼い主さん次第ですね。
どんなときも、名前を呼ばれたらすぐ飼い主さんの元に戻る習慣がついていると安心ですね。
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