« トレーニングは楽しくないと。 | トップページ | 今できることで自信をつけさせる。 »

2019年10月20日 (日)

子犬の行動を嘆く前に。

すぐに治る習慣はありません。

パピーレッスンに伺うと、飼い主さんは多くの問題に直面していて、
早くそれを取り除きたいと願っています。
当然のことです。

しかし、パピーは敢えて問題を起こしているわけではなく、
子犬として想定内の行動をとっているだけ。
それが、人間との生活の中で危険なものであれば
早くに対処して直したいものです。

では、どうやって直すのか。

多くの問題は初期対応を見誤ったことから始まっています。

つまり、「こんなはずじゃなかった。」
というわけです。

そこでまず第一にするのは、パピーにとって安全な環境を提供することです。
ゴミ箱があれば、小さいころは届かなくても、そのうちひっくり返して中身を荒らすようになるでしょう。
小さいころは届かなかった場所に、手や口が届いて悪戯をするようになるでしょう。
小さいうちは行動範囲も狭いですが、大きくなればどんどん広がって
気が付いたら家全体を自由に動き回れるようになっています。

とりあえず危険と思しきものは子犬が来たら撤去。
今は大丈夫と安心していると、子犬はあっという間に成長します。

そうなってから、寝床やトイレの場所を限定しようとして閉じ込めても
子犬は自由を奪われたと思って泣いたり吠えたりするだけです。

大きくなってからのことも想像しながら、子犬の生活環境を整え、
早くその環境に慣れるようにサポートしてあげましょう。

ハウスを使うことに否定的な人もいるようですが、
子犬にとっては安全で、ゆっくり寝られる場所です。

201910202  
※生後4か月の見習い。
ハウストレーニングはしていましたが、遠征中のセミナー初日は「出せ~」と大騒ぎしたので、コングにギュウギュウ詰めた朝ごはんを渡すと、残りの2日間はとても落ち着いて待っていられました。


人が動く度にワサワサと付いてあるく姿はかわいいものですが、
子犬には十分な休息や睡眠も必要です。

徹夜明けの睡眠不足が不健康なように、
いつも起きている子犬も不健康です。

是非、安心できる場所を確保してあげてください。

早くにハウスで休息することを覚えた子は、ちゃんとオンとオフの切り替えも出来るようになります。
放っておいても体は成長するかもしれませんが、心はなかなかうまくいきません。
落ち着きのない犬にならないためにも、オンとオフを教えてあげましょう。

---------------------------------
ブログ村に登録しています!ワンクリックが励みになります!
88_31_24
にほんブログ村

|

« トレーニングは楽しくないと。 | トップページ | 今できることで自信をつけさせる。 »

パピーレッスン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« トレーニングは楽しくないと。 | トップページ | 今できることで自信をつけさせる。 »