子犬の行動を嘆く前に。
すぐに治る習慣はありません。
パピーレッスンに伺うと、飼い主さんは多くの問題に直面していて、
早くそれを取り除きたいと願っています。
当然のことです。
しかし、パピーは敢えて問題を起こしているわけではなく、
子犬として想定内の行動をとっているだけ。
それが、人間との生活の中で危険なものであれば
早くに対処して直したいものです。
では、どうやって直すのか。
多くの問題は初期対応を見誤ったことから始まっています。
つまり、「こんなはずじゃなかった。」
というわけです。
そこでまず第一にするのは、パピーにとって安全な環境を提供することです。
ゴミ箱があれば、小さいころは届かなくても、そのうちひっくり返して中身を荒らすようになるでしょう。
小さいころは届かなかった場所に、手や口が届いて悪戯をするようになるでしょう。
小さいうちは行動範囲も狭いですが、大きくなればどんどん広がって
気が付いたら家全体を自由に動き回れるようになっています。
とりあえず危険と思しきものは子犬が来たら撤去。
今は大丈夫と安心していると、子犬はあっという間に成長します。
そうなってから、寝床やトイレの場所を限定しようとして閉じ込めても
子犬は自由を奪われたと思って泣いたり吠えたりするだけです。
大きくなってからのことも想像しながら、子犬の生活環境を整え、
早くその環境に慣れるようにサポートしてあげましょう。
ハウスを使うことに否定的な人もいるようですが、
子犬にとっては安全で、ゆっくり寝られる場所です。
※生後4か月の見習い。
ハウストレーニングはしていましたが、遠征中のセミナー初日は「出せ~」と大騒ぎしたので、コングにギュウギュウ詰めた朝ごはんを渡すと、残りの2日間はとても落ち着いて待っていられました。
人が動く度にワサワサと付いてあるく姿はかわいいものですが、
子犬には十分な休息や睡眠も必要です。
徹夜明けの睡眠不足が不健康なように、
いつも起きている子犬も不健康です。
是非、安心できる場所を確保してあげてください。
早くにハウスで休息することを覚えた子は、ちゃんとオンとオフの切り替えも出来るようになります。
放っておいても体は成長するかもしれませんが、心はなかなかうまくいきません。
落ち着きのない犬にならないためにも、オンとオフを教えてあげましょう。
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