犬の義務感?犬との関係性?
訓練に足を突っ込んだことがあれば、必ず聞いたことがあるこのことば。
「犬に義務感が無い。」
「犬との関係性が出来ていない。」
だから、うまくいかない。
という結論を出されてしまうと、言われたほうは途方に暮れてしまいます。
「義務感」・・どうやって犬に持たせるのか?
「義務感」と言われると、力で身に着けさせるものかと感じる人も多いでしょう。
しかし、今は犬を押したり引っ張ったりする強制訓練は大分少なくなってきています。
ましてやチョークチェーンなど付けていれば、世界的な競技会は当然のこと、国内での正式な犬の競技会でも出られないところが増えてきています。
では、どうやって「義務感」を犬に持たせるのか。
いやいや。
端から義務感を理解している犬がいるのでしょうか。
「それは言葉のあやだから。」という人もいるかもしれません。
だとしたら、きちんと飼い主さんに本当の意味を教えてあげないとダメですよね。
個人的には、犬が言われたことをするのは義務感だとは思っていません。
義務感があればミスをしないとも思っていません。
というか、基本的に義務感でやってもらいたいとは思っていません。
つまり、犬が自ら「やりたい。」「やってもいいよ。」と思える環境を作ることからトレーニングは始めるものだと思っています。
やりたくないことを無理強いするのはトレーニングではありません。
やりたくないことでも、もしかしたらやりたいことに変わるかもしれない。
どうやったらそんな気持ちになるだろうか。
そんなことをハンドラー(教え手)が犬に伝えていくことがドッグトレーニングだと思っています。
そういう環境づくりをしていく中で、「関係性」も次第に築いていかれるようになります。
あれしろ、これしろ、というだけの関係は昔の上司と部下の関係のようですね。
最近の働き方改革の詳細はよくわかりませんが、少なくとも、「もうこんなことを言われたくない!」と思う上司の元では働きたくないのと同じで、結果に対して正当な報酬を出してくれる上司の元ならば、誰しも働きたいと思うのではないでしょうか。
この人といたら楽しいし、心地いい。と犬が思ってくれ、犬がもっとその人と共同作業を楽しみたいと思えるようになってくれば関係性が築けたと言えるのかもしれませんね。
楽しく泳ぎに興じていたところを呼び戻された見習い。
彼は果たして義務感から戻ってきたのでしょうか?
私は違うと思っています。
呼び戻した理由は、長く水に浸かり過ぎていると低体温症になりかねないので強制休憩のためです。
戻ってきたからといってこの時はおやつは出ませんでした。
身体を拭いて、車の中で休んでいるように言っただけです。
おそらく習慣になっているからすぐ戻って来られるのでしょう。
実は2年前、初めて湖に連れてきたとき、彼は何度呼び戻しても、他の犬たちがみんな上がってしまっていても、私の目を盗んで湖に飛び込んでいました。
今年は許可が出るまで我慢できるようになり、一人で勝手に入らなくなっていました。
少しは成長したのでしょうね。
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