褒めるのは難しい
力による強制訓練を使わず、犬に何かを教えていくときは、犬がやって欲しいことをやっているときに褒めることが重要なポイントになります。
つまり、人に飛びつく犬であれば、飛びつかないでいることを褒める。
他の犬に吠える犬であれば、吠えなかったことを褒める。
というようなことを繰り返して、犬に学習させることが望ましいのですが、
この「褒める」というのがなかなか難しいのです。
まず、褒めるタイミングを見過ごしていることが多い。
やって欲しくない行動はすぐ目に付きますが、
好ましい行動はついつい見過ごしてしまうからです。
例えば、我が家の見習い君、レッスンが終わって
「お疲れ様!」や「はい。今日はここまで。」のような言葉を言うとすぐ、
「終わった~!」と吠えて大騒ぎするのです。
そこで、私はレッスンが終わった時、皆さんにも説明して、
あえてさりげなくレッスンを終了するようにしていますが、
それでも見習いは「そろそろだなぁ。」と構えているので、
吠える前に褒めるのはなかなか難しいものです。
犬は賢いので、悪いことをしたあとに、それをやめたことで褒められると
あえて悪いことをするようになることもあります。
どのタイミングで褒めるかということも大事なポイントですね。
また、「褒める」こと自体が苦手な人もいます。
「褒める」とは褒められたものが褒められたと思わなければ意味がありません。
ところが、褒め手と受け手の認識がかみ合わないと、
受け手が褒められたと感じないこともあるでしょう。
それでは学習できませんね。
愛犬をよく観察することで、気づけることも多いでしょう。
あきらめず、コツコツ続けていきましょう。
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