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2019年6月11日 (火)

食糞について

子犬の食糞についてよくご相談をいただきます。
「食糞」とは、自分がした便を食べてしまうことです。

犬を飼ったことのない人が聞けば、
え~っ!まさか!
となると思いますが、実はそんなに珍しいことではありません。

特に子犬の場合、生まれてしばらくは母犬が子犬のお尻を舐めて排便を促したり、食べて処理するので、子犬の便を食べることが悪いわけではありません。

ただ、子犬が自分の便を食べてしまう癖がつくと、成犬になってもなおらないこともあります。
なぜ自分の便を食べてしまうのでしょうか。

ブリーダーさんのところにいるとき、生まれた子犬の数が多かったりすると、ついつい目が行き届かず、排便の処理が遅れることがあります。

最初は退屈を紛らわすために、便で遊んでいただけでも、遊んでいるうちに口に入ってしまい、癖になってしまうこともあります。

新しい家族の元に行った後に、頻繁に排便の処理をしていると、自然と食糞の癖はなくなりますが、散歩の途中の茂みでよその犬の便を見つけて口にしてしまうこともあるので要注意です。

子犬の時分に、一人での留守番が長いと、これまた食糞の癖がつくことがあります。
子犬の排泄タイミングは成犬と比べて短いので、どうしても飼い主の目が届かないときに排泄される可能性があるからです。

ただ、留守中のことは人間側の都合なので、ウンチまみれになっていたとしても、飼い主としては怒れません。
下手に怒ると、犬はますます飼い主の見ていないところで排泄するようになるからです。

かといって、笑っていられないのが飼い主。
ひたすら我慢しながら汚れた犬を洗ったり、サークル内の掃除をするわけです。

犬には排便を隠すという習性もあるようです。
先代のボーダー・コリーは生後78か月のころ、23時間の留守中部屋でフリーにしていたら、悪戯しないようにソファの下に隠しておいたトイレシーツを引っ張り出し、その上に排便したあと、シーツを丸めて便を隠していた時がありました。
帰宅してリビングのドアを開けたとき、リビングのど真ん中に丸まったトイレシーツを見て、「また悪戯したか。」と大きなため息とともに片づけようとしたら、中からウンチが出てきたのです。
わざわざトイレシーツをソファの下から引っ張り出したのもビックリでしたが、隠してあってのにも驚きました。

身体が大人になれば、排泄のサイクルも安定してきます。
朝夕2回になれば、夜中や日中の留守番時の心配も減るでしょう。
それでも、気は抜かず、排泄物はさっさと片づけてあげましょう。

いずれにしても、悪気があって食糞しているわけではないので、飼い主としては、なるべくそのような環境にならないようにサポートしてあげることが大切ですね。

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実はこの方もチビのころ食べてました。
というか、ある日ウンチを拾おうとティッシュを用意していたら、チビがパクっとやってびっくり。
「あっ!」と言ったら、ポロっと。

しかし、その後も散歩の途中で茂みで悪さをしているのを発見し、その後は茂みに顔を突っ込ませないように気を配りました。
おかげさまで、彼の癖はその後すぐに出なくなりましたが、なくなるまでは気が気でありませんでした。
この癖が続けば、ドッグランなどで放置されたものを口に入れないとも限りません。

愛犬の健康のためにも、早く治してあげましょう。

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