犬の行動学:犬にとってメリットが無い行動は出にくくなる
陽性強化のトレーニングにおいて必ず使われる報酬。
それはトリーツであったり、一緒に遊ぶことであったり、あるいはスキンシップや散歩などですが、犬が好むこれらのことが次に起こるということを犬が理解しているから、犬に(人にとって)好ましい行動や、新しい行動を教えていくことができます。
報酬を使わないトレーニング方法を取り入れている人もいるかもしれませんが、犬にとって報酬、つまりメリットが実際の犬の行動を変えているという経験談を先日クライアントさんからお聞きしました。
Aさんのリビングにある一番下の引き出し。
中にはAさんの好きなおもちゃや悪戯したくなるようなものが入っていたそうです。
当然鼻や手を使って、Aさんは器用に引き出しを開けることを学習してしまいました。
引き出しをあけることはAさんにとってメリットがあるからです。
Aさんに悪戯されて困る物はAさんの手の(鼻や口など)届かないところにおいてくださいと、レッスンを始めたときにお伝えしたら、オーナーさんは引き出しを空っぽにしたそうです。
すると、Aさんの引き出しを開ける行動が減ってきたと先日言われました。
たまに開けて見ているようですが、以前ほど引き出しには興味を示さなくなったとおっしゃっていました。
つまり、引き出しを開けることはAさんにとって何のメリットもなくなったことを学習しているのです。
しばらくは、「もしかして」と思ってチャレンジするかもしれませんが、いつも空っぽであればこの行動は消去されていきます。
犬はちゃんと学習していますね。
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